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| 開催日時 | 2007年9月8日(土) 14:00〜17:30 |
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| 会 場 | ビクター新橋ビル 地下ホール |
| 講 師 | 佐藤博昭氏 (TVF審査委員) |
TVFビデオワークショップは、TVF入賞作品アーカイブの中からテーマに分けて作品をピックアップし、作品の狙いと表現との関係をより深く学べる場です。「作品づくりで悩んでいる」、「映像や表現についてより深く知りたい」など、作品のレベルアップを目指している観客の皆さんと一緒に、見ることから作ることへ、参加して発言する交流の場を広げていきたいと考えています。
第3回目のテーマは「市民ジャーナリズム」。 “何かを誰かに伝えたい、そこから始まる“をサブタイトルに、ビデオ作品における市民ジャーナリズムについてひも解いていきました。今回もTVFへの応募者を、ゲストとして招いての開催となりました。
まず前提となるのが、一般的な情報をまとめたのではなく、見たことに対して、作者固有の視点や思いが伝わってくる映像であることです。これはTVFの作品全体にも当てはまることですが、その事象に向かい合った作者の思いが、いかに作品にあらわれているかが重要です。具体的には“何を伝えようとしたのか”“誰に見て欲しいのか”“そのためにどんな工夫をしているのか”ということ。市民ジャーナリズム作品は、こうした作者の意思が反映されることがとても大切です。
市民ジャーナリズム作品には観察というジャンルがあります。自分の身のまわりにある環境(自然)問題をあつかった作品が代表的です。野生の鳥や昆虫、魚など生き物の観察記録で、生態系の問題について、身近な被写体を通じて訴えかけることになります。TVF2007の優秀作品「都会の河川敷で、コミミズク、トラフズク」では、被写体の鳥たちのすぐ近くで、その存在に気付かずに遊ぶ人間の親子をいっしょに写したカットに、“都会に暮らす鳥”を表現する作者の思いを感じ取ることができます。
メッセージを伝えるために、コマーシャルのようなテイストで短い作品時間で表現する手法もあります。目的は“問題を提起する”ことですので、そのためのつくり方を工夫する―そうした演出です。メッセージを伝えるための手段として、特殊効果や音声・音楽を工夫し、時には映像詩的な編集をするような方法もあります。ドキュメンタリーにも、思い切った演出、大胆な演出というものがあっていいはずです。
今回はTVF2007優秀作品「柊の垣根の中で ある在園者の歳月」を制作した内田一夫さんがゲストです。作品づくりのきっかけは「ハンセン病を患った方で、現在、生活されている方の今を伝えたかった」ということでした。そして、できあがった作品は「いじめや差別の問題が起きている学校の子どもたちに見せて、自分のたちの言動についてよく考えてもらう」ということが目的だったといいます。実際、川越市の教育委員会に作品を寄贈し、たくさんの学校で視聴されています。佐藤博昭氏は、「作品活用の目的がきちんとあって、そのための作品づくりに、被写体の方が話しやすい環境づくりなど、作者ならではの思いと工夫がありました」と分析していました。 次回の「TVF市民ビデオワークショップ」は、10月6日(土)に今年最後となる第4回目を開催します。テーマは、今回同様、自分たちの身近な出来事をテーマに作品づくりをやさしく学ぶ「ビデオジャーナリズム」です。参考になる作品の上映とワークショップならではのゲストをお招きする予定です。