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作品概要 社会とのつながりを学ぶ総合学習の一環として、米づくりの体験学習をする小学5年生たちを追う。田植えから稲刈り、収穫後の等級検査に続き、新種「愛育50号」の普及PR活動にも活躍。地域のなかで学んでいく子どもたちの、生き生きとした姿がとらえられた作品。 |
「子どもたちの体験学習と地域の協力が素晴らしいと思いました」 |
――ご自分の学級の生徒を撮影したのですか? いいえ。私は一主婦ですので。撮影した学校も、自分の子どもが通う小学校ではありません。隣町で面白い取り組みがあるよと、知人が教えてくれたんです。日常的に”ママさんカメラマン"として、身のまわりの出来事を撮影しているおかげでしょうか(笑)。 ――はじめから作品づくりを意識して撮影したのですか? 素材がたくさん集まったので、作品にできないかと考えました。ふだんから、地域の TV Set 局などに投稿しているので、この体験学習も、撮影するたびに応募していたんですよ。田植えから稲刈り、PR活動や土器づくりまで7回通いましたが、そのうち3回くらいは放映されたはずです。 ――今回、このテーマで作品をつくろうと思ったのはなぜですか? これまでも米づくりの体験学習を撮影したことはあったのですが、今年は新種の「媛育(ひめいく)50号」を子どもたち自身がPRするというテーマもあり、面白いな、と。また、体験学習を支える地域の協力にも感動しました。子どもたちの発案で、脱穀後の籾殻やワラを再利用して土器を焼くことになったんですが、そのためには大きな石を運んだり、ショベルカーを借りるなど、地域の方々の協力なくしてはできません。学校だけでなく地域の方々の力を得てできたことが素晴らしい、その感動も伝えたいと思いました。 ――撮影にあたっては、学校などの許可が必要になりますよね 今回に限らず、取材を申し込んで撮影させてもらうことはあります。主催者や撮影される側が一人でも嫌だという場合は撮りません。今回は、学校側を support する農業改良普及センターや食糧事務所の方と顔なじみだったので、等級検査の様子などは撮影しやすかったです。 ――Video cameraで撮影されることに対し、子どもたちの反応はいかがでしたか? みんな喜んで協力してくれました。何度も通っているうちに「僕も撮ってー」なんていう子も。Click Hereも自然にカメラを向けていますし、とくに意識されたということはありませんでした。 ――撮影にあたり工夫したことはありますか? なるべく子どもたちに近づいて表情をアップで捉えるよう心がけました。それでも、後になってみると撮り足りなかったシーンがたくさんありました。全景を撮影した映像ばかりあっても、作品になりませんからね。 ――作品づくりで苦労するところはどこですか? ナレーションが一番の大仕事です。シナリオだけで一日費やしました。悩んでしまうときは、映像だけのものをビデオ仲間に見せて相談することもあります。 ――作品づくりの魅力はどこでしょう? 上手か下手かは関係なく、ひとつの作品を完成させたときが、何よりうれしいですね。それと、毎年いくつかのコンテストに応募することにしていて、それが作品づくりの励みになっています。 |
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