日本 VICTOR (株)は、0.8型フルハイビジョン(水平1920×垂直1080=約207万画素)"D-ILA(Direct-Drive Image Light Amplifier)”デバイスを搭載して高品位かつ高精細な映像を実現するとともに、静音設計のプロジェクションヘッド部に高級感あふれるアルミ押し出し素材を採用したHome Theater プロジェクションシステム「DLA-HD11K/11KL/12K/12KL」4機種を発売します。
本機は、デジタルハイビジョン放送などのハイビジョンソースはもちろん、アナログ放送やDVDソフトなどのSD映像ソースも、緻密かつ滑らかな映像で大画面投写でき、家庭で"映画館の迫力”を楽しめます。
なお、当社は10月4日(火)から8日(土)まで幕張メッセ(日本コンベンションセンター)で開催される「CEATEC JAPAN 2005」の当社ブース内"Home Theater 視聴室”に本機を出展し、その高品位かつ高精細な映像をアピールします。
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品名 |
型名 |
システム内容 |
希望小売
価格(税込) |
発売時期 |
月産台数 |
D-ILA
Home Theater
プロジェクションシステム |
DLA-HD11K |
プロジェクションヘッド
(スタンダードズームレンズ)、
AVハブプロセッサー |
1,695,750円 |
11月下旬 |
150台
(全世界) |
DLA-HD11KL |
プロジェクションヘッド
(ロングズームレンズ)、
AVハブプロセッサー |
12月下旬 |
DLA-HD12K |
プロジェクションヘッド
(スタンダードズームレンズ)、
デジタルビデオプロセッサー |
2,362,500円 |
11月下旬 |
DLA-HD12KL |
プロジェクションヘッド
(ロングズームレンズ)、
デジタルビデオプロセッサー |
12月下旬 |
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<主な特長>
1. |
D-ILA※フルハイビジョンデバイスを搭載し、高品位かつ高精細な映像を実現 |
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独自開発の0.8型フルハイビジョンD-ILAデバイスを3枚搭載。開口率の高いD-ILAならではの"グリッド(格子縞)が目立たない滑らかな画質”による、高品位で高精細な映像表現での大画面投写を実現しました。(※D-ILAについてはClick Hereをご参照ください。) |
2. |
アルミ押し出し素材を採用した、高級感あふれる静音設計のスタイリッシュボディ |
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プロジェクションヘッド部にアルミ押し出し素材を採用。スタイリッシュなシンメトリフォルムの高精度アルミボディーは高級感にあふれ、オーナーに末永く愛用いただけるようデザインしました。また、新開発ボディーシャーシと独自の排気構造の採用により、27dBの静音性を実現しました。 |
3. |
システムコンポーネント発想の2ユニット構成を採用 |
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投写部(プロジェクションヘッド)と信号処理部(デジタルビデオプロセッサー)を分離させた2ユニット構成を採用。ユニット間はデジタル信号ケーブル(DVIケーブル)1本で接続し、D/A、A/D変換による信号劣化を解消。これによりすっきりとした屋内配線が実現できます。 |
4. |
モデル別に2タイプのデジタルビデオプロセッサーを採用 |
(1) |
「DLA-HD11K/11KL」には、米国アンカーベイテクノロジーズ社製の「AVハブプロセッサー」を採用。HDMI 4系統を含む映像入力12系統と、光デジタルaudio2系統を含むaudio入力9系統の入力が可能。急速に普及が進HDMIの入力端子を4系統装備することにより、デジタル時代のAVハブとして活用できます。 |
(2) |
「DLA-HD12K/12KL」には、大型映像用画像処理に定評のある米国ファロージャ製「デジタルビデオプロセッサー」を採用。昨年、ファロージャと共同開発したプロセッサーをさらに進化させ、ハイエンドシアターにふさわしい豊かな深みを持つ映像を実現しています。 |
5. |
ハイビジョンの高精細感をあますところなく表現する、新開発プロジェクションレンズ搭載 |
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ハイビジョン映像の持つ高精細感をよりリアルに表現するために、フォーカス性能をさらに向上させた新開発電動ズームレンズを採用。レンズの絞りを矩形開口にした「ダイナミックスクエアアパーチャー」機構を搭載し、ズームポジションによって絞りを最適化することにより、テレからワイドまで同じレベルの高コントラストを実現しました。
また、レンズは「スタンダードズームレンズ」(「DLA-HD11K/12K」)および「ロングズームレンズ」(「DLA-HD11KL/12KL」)の2種類のレンズを選択できるので、100インチスクリーンの場合、約3.29〜8.30mの投写範囲がカバーできます(「スタンダードズームレンズ」では約3.29〜4.64m、「ロングズームレンズ」では4.34〜 8.30m)。さらに、レンズシフト機構の搭載など、設置性の向上にも配慮しました。
さらに、リア投写によるシアターを実現できるリア投写専用モデルも06年春に発売予定です(価格未定)。 |
6. |
高い色再現域の確保と低ランニングコストを両立した、新開発光学系と新ランプ |
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色再現をさらに確保するため、RGBの色ごとにF値を最適化する独自の新照明光学系「オプティマムカラーイルミネーションシステム」を採用し、ハイビジョン TV Set の色再現域を大幅に上回る色再現能力と、コントラストの低下要因である拡散光成分を大幅に減少させました。
また、新たに200W超高圧水銀ランプ(NUP)を採用し、高画質と低ランニングコストを両立させています。 |
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<別売オプション>
交換ランプ「BHL5008-S」:希望小売価格26,250円(税込)※取扱いは VICTOR サービスエンジニアリング(株)
<企画意図>
BSデジタル放送の定着や、地上デジタル放送の受信エリア拡大など、ハイビジョン映像の視聴環境が広がり、"高精細なハイビジョン映像の魅力をあますところなく大画面で楽しみたい”というニーズが急速に高まっています。
当社は昨年3月、Home Theater プロジェクションシステムの第一弾としてD-ILAフルハイビジョンprojector「DLA-HD2K」を発売し、D-ILA方式ならではの、"滑らかかつ高品位・高精細映像”は、国内外のお客様から高い評価を得ました。そして今回発売する「DLA-HD11K/11KL/12K/12KL」は、「DLA-HD2K」で培った高画質技術にさらに磨きをかけるとともに、ハイエンドシアタールームにふさわしいスペックを実現しました。特にアルミ押出し材を使ったボディーは、そのシンプルな構造ゆえに飽きのこない、オーナーに末永く愛用いただけるモデルとなるようデザインしました。
当社は、本シリーズを家庭用大画面ディスプレイのトップモデルと位置付け、映像を楽しむことにこだわりをもったHome Theater ユーザーに向けて提案します。
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<プロジェクションヘッド部仕様>
項目 |
仕様 |
表示デバイス |
フルハイビジョン対応0.8 インチD-ILA デバイス× 3 枚 |
解像度 |
1920 × 1080 ピクセル(2,073,600 ピクセル) |
光源 |
200W NUP |
光出力 |
600 ルーメン |
コントラスト比 |
2500:1 |
投写レンズ |
【スタンダードズームレンズ】
1.4 倍電動ズーム・電動フォーカスレンズ、投写比: 1.5:1 〜 2.1:1
【ロングズームレンズ】
1.9 倍 電動ズーム・電動フォーカスレンズ、投写比: 2:1 〜 3.8:1 |
入力対応信号 |
1080/60p , 1080/50p , 1080/48p |
入力端子 |
デジタルRGB × 1 系統(HDCP 対応DVI-D 端子) |
制御端子 |
RS-232(D-sub9 ピン)× 1、DC12V トリガ端子(ミニジャック)× 1
サービス端子(ミニジャック)× 1 |
電源 |
AC 100 〜 240V 50/60Hz |
消費電力 |
320W(待機時 5W) |
外形寸法(幅×高さ×奥行) |
513 × 169 × 549 mm(突起部除く) |
質量 |
17kg |
付属品 |
電源コード× 1、 Remote controller × 1 他 |
<AVハブプロセッサー部仕様>
項目 |
仕様 |
映像入力対応信号 |
480/60i, 480/60p, 576/50i、576/50p, 720/50p, 720/60p, 1080/50i, 1080/60i |
映像入力端子 |
RGB × 1 系統(BNC 端子:コンポーネント用と兼用)
HDMI × 4 系統(HDCP 対応HDMI 端子)
コンポーネント× 3 系統(RCA 端子× 2、BNC 端子× 1:RGB 用と兼用)
コンポジット× 2 系統(RCA 端子)、S ビデオ(Y/C)× 2 系統 |
映像出力信号 |
1080/60p, 1080/50p |
映像出力端子 |
HDMI × 1 系統(HDCP 対応HDMI 端子) |
audio入力端子 |
デジタル(同軸)× 2 系統、デジタル(光)× 2 系統
アナログ× 1 系統(RCA 端子)、HDMI × 4 系統(映像入力端子共用) |
audio出力端子 |
デジタル(同軸)× 1 系統、デジタル(光)× 1 系統 |
制御端子 |
RS-232(D-sub9 ピン)× 1 |
電源 |
AC 100 〜 240V 50/60Hz |
消費電力 |
30W |
外形寸法(幅×高さ×奥行) |
434 × 46 × 263 mm(突起部除く) |
質量 |
4.8 kg |
付属品 |
AC アダプタ× 1、 Remote controller × 1、HDMI-DVI ケーブル(5m)× 1 |
<デジタルビデオプロセッサー部仕様>
項目 |
仕様 |
映像入力対応信号 |
480/60i, 480/60p, 576/50i、576/50p, 720/50p, 720/60p, 1080/50i, 1080/60i |
映像入力端子 |
RGB × 1 系統(BNC 端子)
デジタルRGB × 1 系統(HDCP 対応DVI-D 端子)
コンポーネント× 1 系統(BNC 端子:RGB 用と共用)
コンポジット× 1 系統(BNC 端子)、S ビデオ(Y/C)× 1 系統 |
映像出力信号 |
1080/60p, 1080/50p |
映像出力端子 |
デジタルRGB × 1 系統(HDCP 対応DVI-D 端子) |
制御端子 |
RS-232(D-sub9 ピン)× 1、DC12V トリガ端子(ミニジャック)× 1 |
電源 |
AC 100 〜 240V 50/60Hz |
消費電力 |
35W |
外形寸法(幅×高さ×奥行) |
438 × 45 × 303 mm(突起部除く) |
質量 |
6.3 kg |
付属品 |
電源ケーブル× 1、 Remote controller × 1、DVI-DVI ケーブル(5m)× 1 |
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<技術資料> |
独自開発の高精細反射型デバイス"D-ILA”について |
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1. |
"D-ILA”デバイスとは |
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フロントprojectorやリアprojection tvの映像を表示する小型表示デバイス(マイクロディスプレイデバイス)で、高輝度と高精細化の両立が図れる方式として注目されている反射型液晶デバイス"LCOS”(Liquid Crystal on Silicon)の代表的なモデルです。半導体とガラスの間に液晶を封入した構造で、入力信号に応じ電圧を加えることで液晶を変化させて映像を表現します。照射された光源ランプの光を半導体表面に作られた画素で反射し、映像を光学レンズで拡大してスクリーンに投射する仕組みです。
反射型液晶デバイス"LCOS”は理論的に高画質化しやすく、以前から大画面ディスプレイデバイスとして期待されていましたが、半面、その生産プロセスには非常に高いノウハウが必要で、安定して量産することが大変困難です。当社は97年10月に対角0.9インチSXGA(140万画素)タイプの開発に成功し、同年末にD-ILA projectorを発売。以来、業務用ハイエンドprojector向けに多年にわたる量産実績を積み重ね、商品化を実現してきました。
2000年には1.3インチQXGA(315万画素)や0.7インチSXGA+(147万画素)を、2003年には0.8インチフルハイビジョン(207万画素)、0.7インチ720P(92万画素)のデバイスを商品化するとともに、1.7インチ4K2Kデバイス(885 万画素)の開発をおこなってきました。
これらのデバイスを採用した機器として、04年5月にフルハイビジョン解像度のフロントプロジェクションシステム「DLA-HD2K」を、本年5月にD-ILAprojection tv"ビッグスクリーンエグゼ”(52/61V型、解像度720p)を発売しました(本年10月にはフルハイビジョン対応D-ILA projection tvを発売予定)。また、D-ILAprojectorは先日閉幕した2005年国際博覧会"愛・地球博”において、「スーパーハイビジョンシアター(NHK)」やJR東海超電導リニア館などで採用され、好評を得ました。
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2. |
"D-ILA”技術の特長と優位性 |
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(1) |
画素アドレスと液晶部を3次元的に配置し、高開口率を実現(0.8 インチフルハイビジョン用で開口率92%)。 |
(2) |
液晶層に垂直配向を採用し、高コントラストと高速な応答速度を実現。自然動画に対応した高動画性能の実現と共に、優れた階調表現による高品位シルキー画像(高精細かつ高品位な映像)も実現。明暗のメリハリがあるクリアーでフィルムライクな画質(「引き締まった黒」「黒つぶれの少ない画面」) が特長。 |
(3) |
液晶配向膜に無機物を使っていることで高信頼性と長寿命化(推定10万時間以上)を達成。家庭用 TV Set や、監視/ シミュレーション等、長時間稼動システムでの使用が可能。 |
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3. |
代表的なprojector用デバイスの構造イメージ |
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※:このページの内容は、報道発表日時点の情報です。その後、内容に変更が生じる可能性があります。
また、ご覧になった時点で、生産・販売が終了している場合がありますので、あらかじめご了承願います
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この件に対する inquiry 先
日本 VICTOR (株) 広報室 |
03-3289-2813 |
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