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2005年4月4日 報道発表

新開発の高感度記録膜や消去性能を高める新記録方法"N−ストラテジ(仮称)”等により、
DVD-RW2層を実現


世界初※1DVD-RW片面2層ディスク技術を開発


〜合計8.5GBの大容量を実現し、
1枚のディスクに最高約11時間※2の長時間記録が可能〜
〜現行製造設備を用いて大量生産できる「対向貼り合わせ方式」も合わせて開発〜





 日本 VICTOR (株)は、新開発の高感度記録膜や消去性能を高める新記録方法"N−ストラテジ(仮称)”、および独自の高精度薄膜形成技術により、世界初※1のDVD-RW片面2層ディスク(合計容量8.5GB)技術を開発しました。本ディスクは片面2層で合計容量8.5GBと、現行のDVD-RWディスク(片面単層で4.7GB)の約1.8倍もの大容量を実現し、1枚のディスクを裏返すことなく最高約11時間※2の長時間記録が可能です。
 また、現行DVD-RW ディスク製造設備を用いて本ディスクを大量生産できる「対向貼り合わせ方式」も合わせて開発しました。
 当社は本ディスクの開発により、これまで追記型だけであった片面2層のDVDディスクに書き換え型の機能を付加し、ビデオレコーダー、PCドライブ、モバイル等、幅広い分野へ応用展開を図っていきます。さらに今後の実用化に向け、もう一段の特性改善を進めるとともに、DVDフォーラムへ規格提案を行い、DVD-RW 片面2層ディスクの普及、発展に努力していきます。
※1: 2005年4月4日現在。
※2: 当社DVD recorderのEPモードで約10時間50分、SPモードで約3時間30分の長時間記録が可能。


<DVD-RW片面2層ディスク技術の主な特長>
(1) 新開発の高感度記録膜、新記録方法"N−ストラテジ(仮称)”および高精度薄膜形成技術により、片面2層を実現
 DVD-RW2層ディスク実現のためには、信号読み出し面側に半透明で透過率の高い第1記録層(L0層)が必要です。しかし、通常DVD-RW ディスクで採用されている記録膜では、透過率を高めるために記録層の厚さを薄くすると記録レーザ光の吸収が減少し、マーク(信号記録パターン)の形成と消去が十分にできなくなるという問題がありました。
 今回、当社はDVD-RWの高速対応ディスクで培った相変化設計技術により、高い透過率を持ちながらも、信号の書き換えを実現する高感度記録膜と、消去性能を高める新記録方法"N −ストラテジ(仮称)”を新開発。さらに、ナノテクノロジーを駆使した高精度な薄膜形成技術とを組み合わせることにより、世界初のDVD-RW片面2層ディスク(合計容量8.5GB)を実現しました。

図1 開発したDVD-RW2層ディスクの構成断面図と再生波形
構成断面図と再生波形


(2) 「対向貼り合わせ方式」により生産性を向上
2つの基板に、L1層とL0層それぞれの記録層の積層順を変えて成膜した後、形成された記録層面を向き合わせて中間層で貼り合わせる「対向貼り合わせ方式」を独自に開発。2つの記録層を独立したプロセスで作製し、最後に一体化させるため生産性に優れ、また、現行の製造設備が利用できるので大量生産が可能です。

図2 対向貼り合わせ方式
対向貼り合わせ方式
(1)L0とL1記録層を別工程で成膜 (2)膜面を対向させる (3) L0とL1記録層を接着剤で貼り合わせる

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※:このページの内容は、報道発表日時点の情報です。その後、内容に変更が生じる可能性があります。



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