| 日本 VICTOR が、長時間録画、小型軽量、規格の互換性保持、生産性の高さなども含め、将来の家庭用VTRに求められるニーズの徹底追求に基づいて開発したVHSビデオは、世界中の消費者に広く受け入れられ、やがて家庭用ビデオにおける世界のディファクトスタンダード(事実上の標準規格)となりました。
VHSビデオは、 TV Set 番組のタイムシフト視聴により生活時間の自由度を大きく広げただけでなく、家庭での映画ソフト鑑賞や、Video cameraによる撮影・コミュニケーションを実現し、エレクトロニクス産業や、映画をはじめとする映像エンターテインメント産業、教育、芸術などさまざまな分野に大きな影響を与えました。
また、今でもVHSのライセンス生産に関する新規契約の申し込みが相次いでおり、これは世界中の家庭に深く定着したVHSの録画再生機能と、これまでに蓄積されてきた膨大なVHS映像資産の再生機能のニーズが今でも根強いことの証しです。
一方、VHSはポータブルビデオとVideo cameraに始まる"撮るビデオ”の分野においても、これを先導し、今日のハードディスク、DVD等の新しいメディアによるムービー市場につながっています。
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※1: IEEE(正式名称:The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.) アメリカに本部のある世界最大の電気・電子技術者による非営利団体組織(学会)であり、「アイ・トリプル・イー」と称されています。世界150ヵ国以上で36万人以上の会員を擁し、コンピュータ、電子、通信、電力、航空、バイオなどにおいて先進的な取り組みがなされ、それぞれの分野で指導的な役割を担っています。
現在、39の専門部会があり、国際会議の開催、論文誌の発行、標準化などの活動を行っています。
日本には東京、関西など9支部があり、約1万3千人の会員が所属しています。 |
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※2: IEEE マイルストーン IEEEが、電気・電子技術およびその関連分野において、社会に貢献した重要なHistory 的偉業を称えるために1983年に制定し、認定するものです。これまでボルタ電池やフレミングの二極管など世界で70件以上のマイルストーンが認定されています。日本では、これまでに八木アンテナ(1995年)、富士山レーダー(2000年)、東海道新幹線(2000年)、セイコークオーツ(2004年)、シャープの電卓(2005年)の5件が認定されており、当社のVHSが6件目になります。 |
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