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User's Case 004
『映画フィルム』の質感に迫る−。GY-HD100が『こだわり』の画づくりを support 。
■インタビュー
写真右/映画監督:shin氏
写真左/撮影監督:根岸憲一氏
写真右/映画監督:shin氏 写真左/撮影監督:根岸憲一氏 GY-HD100をメインカメラに採用し、製作が進む劇場用映画『フローズンライフ』。都内各所のスタイリッシュな空間と自然に囲まれた美しい古民家を結び、4ケ月余にわたって続けられたロケがクランクアップして間もない某日、本作が長編デビューとなる監督shin氏と撮影監督の根岸憲一氏にお話を伺った。

shin監督 長編デビュー劇場用映画「フローズンライフ」
(2007年、海外映画祭出品と国内劇場公開を予定)
公式Home ページ http://shin05.com

フローズンライフ ■作品概要
誕生日にりりへと凍結精子が届く。それは死んでしまった最愛の夫からだった。その死を受け入れられないりりは、触れずに美しい音色を奏でる楽器"テルミン”と凍結精子とともに都会を離れ独り古民家に移り住む。そこへ古民家に興味を抱くひとりの男、渉が現れる。嬉しそうにカメラのファインダーを覗く彼の本当の狙いは凍結精子を奪うこと。次第に明かされていく、りりと渉の過去。それはひとつの事件に向かって引き寄せられていった。
映画「フローズンライフ」は、最終的に35mmフィルムで仕上げる予定なのですね。
shin: この映画をイメージした時、「美しい映像の中で、激しくて切ない人間模様」を描きたいと考えていました。最終的にはフィルムにする予定もあって「24pで映画フィルムみたいな質感で撮れる」という、GY-HD100を知り、是非という事で使わせて頂くことにしました。使ってみた結果、DVに有りがちなノッペリした画質ではなく、コントラストやニュアンスもしっかりとした、陰のきれいな映像という印象でした。
根岸: 監督から「暗部が様々な表情をみせる、黒が主役となるような映像に」という要望があったのですが、それはこのカメラで十分クリア出来たと思っています。ビデオはフィルムと違って色温度や色調補正など、状況によってその場その場で「数値」で答えを見つけていかなければならないのですが、GY-HD100はそうした部分の調整も細かく出来たので助かりました。 また、プロ用のレンズが使えたのも良かったですね。1080iはまだまだレンズが対応しきれてないというのが現状だと思うのですが、720/24pのGY-HD100ではレンズに見合った十分な画質が得られますし。2/3型レンズをコンバートして使えたのでそれをメインに、13倍ショートズームレンズも使用しました。バジェットの関係も有り、照明も決してフルに仕込めた訳ではないのですが、黒の範囲が広い、階調感の豊かな映像が撮れたのではないかと思っています。
shin: 「最近は、後でDVD発売する事を想定した、TVで見やすい明るめの画づくりが多い」という話を根岸さんからも聞いていました。でも、僕の中の「フローズンライフ」の物語を忠実にイメージした時、ダークで陰影のある「映画フィルムの質感」を持つ映像が欲しいと思ったのです。
根岸: 照明スタッフをはじめ、監督の求める「映画の質感」に現場のスタッフ全員で徹底的にこだわったつもりです。ですから私自身、この作品が劇場のスクリーンでフィルム上映された時、どんな映像になっているか、とても楽しみにしています。
  映像の質感にこだわった結果、現場での映像チェックも入念だったようですが。
shin: この作品ではシーン毎に色調を使い分ける様なこともしましたので、ハイビジョンモニターでのチェックは欠かせませんでした。根岸さんに手持ちカメラでまわしてもらっている時も、ハイビジョンモニターを担いだスタッフが、ずっとついてまわっていました。
根岸: そうした意味ではGY-HD100の軽さ、小ささも良かった。『車の中』や『バーのカウンター越し』、また、重要な舞台となった『古民家』での室内シーンなど、狭いロケ場所でもイメージ通りのサイズで、狙った映像が撮れました。
shin: こんな風に時間をかけて、じっくり画づくりが出来たのもHDV撮影の大きなメリットでした。完成尺の10倍はまわしていたと思いますが、こんな事はフィルムでは絶対出来なかったでしょう。 この後、ノンリニアでの編集作業に入るのですが、720/24pならノンリニア上でもサクサク動く様なので安心しています。編集はとても楽しみな作業なので、年末に向け、じっくり腰を据えて完成させるつもりです。
独自の存在感を持つ古民家ロケ

クレーンを使って

走る車から

ハイビジョンモニターでのプレビューを見つめる両氏

窮屈なバーカウンター越しに
■shin氏プロフィール:
1968年神奈川県生まれ。
俳優の活動に加えて舞台の脚本を手掛けた後、映画監督へ進出。
2000年より3本の短編を監督し、今回「フローズンライフ」が長編デビュー作。
2004年   第3回監督作品「jewel」 (43分)
2002年   第2回監督作品「CU2」(32分)
第6回インディーズムービーフェスティバル入賞
2000年   第1回監督作品「fly high」(19分)
第6回インディーズムービーフェスティバル・ルーザースラウンド

■根岸憲一氏プロフィール:
1957年東京都生まれ。
高田昭(白日夢(武智鉄二監督)など)・川上浩一(「ザ・レイプ」「セカンドラブ」「ジェラシーゲーム」(東陽一監督)など)の助手を経て、篠田昇(「世界の中心で愛を叫ぶ」)に師事。
代表作は、黒澤清監督「地獄の警備員」、吉岡誠監督「ファンキーモンキーティチャー4」など。
 


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