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ネットワークカメラと従来の監視カメラの違いは?
ネットワークカメラはツイストペアケーブルを用いて、LANのインフラで使用します。
ネットワークカメラはネットワーク上では固有のIPアドレスを持つ、パソコンなどと同じように一つのノード(ネットワーク機器)として動作します。カメラとその画像をモニタリングするパソコンとの通信は、ネットワークのプロトコルにしたがって行われます。パソコンからカメラ用のアプリケーションソフトを使用することによって、カメラの画像表示や Control, 録画などの操作を行うことができます。
一方通常のCCTVカメラは同軸ケーブルを用いて、アナログ映像のインフラで使用します。
カメラとモニターなどをビデオ入出力端子で接続することにより、映像そのものを直接モニター上で見ることになります。 Control するには専用の Control ユニットが必要ですし、録画するにはビデオやディスクレコーダーを別途用意する必要があります。
ネットワークカメラ(V.NETWORKS)のラインナップは?
V.NETWORKSのラインナップ
機 種
主な仕様・特長
VN-C30
CCD、パン・チルト・ズーム、JPEG/MPEG1画像、専用アプリケーション/Webブラウザ、FTP、アラーム
VN-A1
ビデオ入力画像のエンコード、JPEG画像、専用アプリケーション/Webブラウザ、FTP、アラーム・動き検出、マルチキャスト、外部機器制御
VN-C10
CCD、固定・レンズ別、JPEG/MPEG4画像、専用アプリケーション/Webブラウザ、FTP、アラーム・動き検出、マルチキャスト、アナログビデオ出力
※専用アプリケーション:
標準コントローラ、マルチビューワーVN-S400
ネットワーク Control ビューワーVN-SV400(VN-A1のみ)
どの機種から、どういうアプリケーションソフトを使用して、どのような圧縮方式の画像が見られるのですか?
機種とアプリケーションによる表示可能な画像形式
機 種
アプリケーション
画 像
VN-C30
標準コントローラーソフト(VN-C30)
JPEG
マルチビューワー(VN-S400)
Webブラウザ(※)
標準コントローラーソフト(VN-C30)
MPEG1
VN-A1
標準コントローラーソフト(VN-A1)
JPEG
ネットワーク Control ビューワー(VN-SV400)
マルチビューワー(VN-S400)
Webブラウザ(※)
VN-C10
標準コントローラーソフト(VN-C10)
JPEG
マルチビューワー(VN-S400)
Webブラウザ(※)
標準コントローラーソフト(VN-C10)
MPEG4
マルチビューワー(VN-S400)
ネットワークとの接続方法は?
(ケーブルの種類と接続ポートの組合わせ)
(1)
スイッチングハブと接続する場合
VN-C30/A1/C10につきましてはカテゴリ5以上の「ストレート」のツイストペアケーブル(UTP)を使用して接続してください。ただしカスケード接続用のポートに接続する場合は、「クロス」のツイストペアケーブル(UTP)を使用してください。
(2)
パソコンと接続する場合
パソコンのNICのLANポートに直接接続する場合は、VN-C30/A1/C10につきましてはカテゴリ5以上の「クロス」のツイストペアケーブル(UTP)を使用して接続してください。
通信速度とLAN接続ポートの仕様は?
V.NETWORKSのLANポートの仕様
機 種
通信速度と通信モード
備 考
VN-C30
オートネゴシエーション
100Mbps 全二重
100Mbps 半二重
10Mbps 全二重
10Mbps 半二重
ディップスイッチにて
設定変更可能
VN-A1/C10
オートネゴシエーション
オートネゴシエーション
のみ
V.NETWORKSの設定方法は?
V.NETWORKSの基本情報であるIPアドレスやパスワード、画像形式を設定するには、VN-C30/A1/C10の場合は標準で添付している、専用のアプリケーションソフトの「セットアップツール」を使用して、V.NETWORKSのIPアドレスに対してアクセスし設定します。またアラームを有効にする設定もセットアップツールから行います。画質やフレームレートなど実際の表示(画像の見え方)に関わる部分を設定する場合には、同じく標準で添付している、専用のアプリケーションソフトの「(標準)コントローラーソフト」を使用して行います。
(※画質や表示設定については別売の「マルチビューワーVN-S400」からも行うことができます。VN-A1のみ、「ネットワーク Control ビューワーVN-SV400」で行うことができます。)
またVN-C30/A1/C10は、汎用のWebブラウザ(Internet Explorerなど)を使用しても、上記のすべての設定を行うことができます。
設定したV.NETWORKSのIPアドレスまたはHTTPのポート番号が判らなくなってしまった場合は?
V.NETWORKS専用アプリケーションソフトの「セットアップツール」から、「search」機能を利用してIPアドレスをsearchすることができます。このときVN-C30/C10/A1においてHTTPのポート番号を変更している場合、いったん「セットアップツール」から、該当のV.NETWORKSに接続してください。
(1)
VN-C30の場合
セットアップツールの起動画面
(2)
VN-C10/A1の場合
セットアップツールの起動画面から、さらに「Web」を選択し→「Web設定」画面以上の画面を確認することにより、現在V.NETWORKSに設定されているHTTPのポート番号が分かります。
(ポート番号を変更することもできます)
※HTTPのポート番号をデフォルトの80番から変更してしまった場合(例:1000番)、WebブラウザからV.NETWORKS(例IPアドレス:192.168.0.2)にアクセスするには、WebブラウザのURL入力欄に下記のように記述してください。
「http://192.168.0.2:1000」または「http://192.168.0.2:1000/index.html」
ユーザーアクセス制限を行うことはできますか?
VN-C30/A1/C10では、3段階のレベル(「ユーザ」「オペレータ」「管理者」)でパスワードによるアクセス権限を与えることができます。「ユーザ」レベルでは画像の閲覧のみ、「オペレータ」レベルではカメラのパン・チルト・ズームの Control まで、「管理者」レベルではフル Control となります。ただし標準コントローラやマルチビューワーVN-S400で、パスワードによるアクセス制限を行うには、「オペレータ」レベル以上のアクセス制限になります。
V.NETWORKSに設定したパスワードが判らなくなってしまった場合は?
パスワードの解除作業は、機密保護も含めて修理扱いとなります。お手数ですが、その場合は弊社のサービス窓口までご相談ください。
屋外設置はできますか?
V.NETWORKS全機種は屋内使用(設置)を前提に設計されています。屋外に設置する場合は、屋外用のカメラハウジングが必要です。
VN-C30については、使用可能な屋外用ハウジングとして、株式会社エーエスシーの「FDW9」や「FDP9」などがあります。
VN-C10については、CCTV用のハウジングが使用できますので、弊社「WB1502」などが使用できます。
詳しくは弊社営業部門にご相談ください。
接続するケーブルの長さの制限はありますか?
ネットワークカメラとスイッチングハブなどを接続する場合のツイストペアケーブル(UTP)の長さは、最長100m以内としてください。ただし途中でスイッチングハブなどの機器を中継することによって、総延長距離を延ばすこともできます。
またメディアコンバーターを使用して光ファイバケーブルで接続することにより、ケーブル単体で格段に接続距離を延ばすことができますが、一般にメディアコンバーター接続の場合は全二重通信(固定)が基本ですので、接続するポートの設定にもPlease Note ください。
(※全二重固定設定とオートネゴシエーションは通信不可)
使用するパソコンのスペックはどのくらい必要ですか?
V.NETWORKS用の各アプリケーションソフトが最低必要とする動作環境は、 Operating Instructions に記載している通りです。しかしながらある程度以上の規模のシステムで使用する場合には、以下に挙げる要件を推奨としますので、これにご留意ください。
【CPU】
マルチビューワーを使用して多数のV.NETWORKSの画像を同時に表示するには、パソコン上で画像表示処理するという点でCPUに大きな負荷を掛けます。ここはかなり重要度の高い選択となります。よってなるべく高速なCPUを使用することを推奨します。
【メモリ】
メモリはV.NETWORKSのアプリケーション自体では多く必要とはしませんが、録画ファイルがハードディスク内に多数保存されている場合には、そのファイルsearchには多くのメモリを必要とします。またパソコンのシステム自身を安定的に動作させるためにもなるべく多く搭載することを推奨します。ただしWindows98系のOS環境では、逆に512MB以上メモリを搭載するとシステムが不安定になることがありますので注意が必要です。
●マイクロソフト support Technical information - 253912
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;JP253912
【OS】
WindowsのOSは、大きく分けて2系統に分類することができます。Windows 95/98/Me系のOSとWindows
NT/2000/XP系のOSに分類することができます。Windows 95/98/Me系のOSにはシステムリソースの制限があり、完全なプリエンプティブ(※OSがCPUを管理する方式)でないマルチタスクのOSですので、長時間の連続稼働における安定性には不安があります。
一方Windows NT/2000/XP系のOSは、完全にプリエンプティブなマルチタスクのOSであり、安定性、セキュリティ性、管理性に優れているという利点があります。よってWindows
2000/XPを利用することを推奨します。
※なおVN-C10が support する動作環境は、Windows 2000/XP のみとなっています。
【ハードディスク】
アプリケーションソフトをインストールする領域としての必要ハードディスク容量は、 Operating Instructions に記載している通りです。しかしV.NETWORKSの画像を録画するとき、その時に necessary ハードディスク容量となると、録画要件・条件により大きく異なります。
【ビデオカード】
ビデオカードについては、最新のグラフィックチップと大容量のVRAM、高速のメモリクロックなどが選定条件になってきます。しかしこれらの最新のビデオカードがその性能を発揮し、カードによって差が顕著に現れるのは、3Dグラフィック(ポリゴン表示やレンダリングなど)を表示するときです。JPEG画像の表示における2Dグラフィックに関しては、2Dベンチマークスコアの実例を見る限りでは、どのグラフィックチップでもほとんど大差はありません。(2003年7月末現在)
またMPEG画像の表示についても、V.NETWORKSではVN-C30のMPEG1画像とVN-C10のMPEG4画像があります。MPEG2画像のように高ビットレートの画像表示が要求されるほどの高い負荷は掛かりませんが、より高クロックのビデオカードの方が画像の表示能力という点で有利です。よってビデオカードに関しては、特に高速で大容量のVRAMのものでなければならないという訳ではありませんが、一般的にスペックの高いビデオカードほど、優れた画像表示能力を持っていることから、そういったビデオカードのご使用をお奨めします。
何人のユーザーが、同時に1台のV.NETWORKSにアクセスして画像を見ることができますか?
V.NETWORKSが1秒間に配信できる画像のフレームレート(またはビットレート)はスペックによって決まっています。その範囲内において同時にアクセスして画像を見ることのできるユーザーは10人程度です。ただし多数のユーザーが同時にアクセスすることにより、フレームレートまたは画質が低下する場合があります。
1つのネットワークには、何台までのV.NETWORKSをつなぐことができますか?
厳密な物理的制限があるという訳ではありませんが、ネットワークカメラのシステムとして検討する場合には、画像を配信するV.NETWORKSや、画像を受信して表示するパソコン、画像を表示するためのアプリケーションソフトに、個々のスペック値としての制限があります。
またV.NETWORKSはネットワーク上における一つのノード(ネットワーク機器)として動作しますので、一般的なネットワークシステム設計上の論理的な制限と同様に検討すべき事項が存在します。これは接続するネットワークそのもののシステム設計要件に関わりますので、システム設計の際にはこれらを踏まえてご検討ください。
(帯域、トラフィック、IPアドレス数、セキュリティなど)
V.NETWORKSに複数のユーザーからアクセスがあった場合、カメラ Control の優先権を設定するようなことはできますか?
優先制御権はありません。複数のユーザーからアクセスがあった場合、最後にアクセスを受けた結果からコントールされた状態(パン・チルト・ズームなど)となります。これはV.NETWORKSには複数ユーザーからのアクセスに対して、設定情報を共有するという、V.NETWORKSのシステムを設計するうえで、非常に重要な考え方に則しています。
V.NETWORKSは複数のユーザーからアクセスがある際には、すべてのユーザーに対して同じカメラ情報の設定値を共有する、ということを注意しておいてください。
録画をすると、録画ファイル容量はどのくらいになるのですか?
V.NETWORKSは、JPEGまたはMPEG1、MPEG4の画像を設定した画像サイズと、フレームレートまたはビットレートにより、画像1枚あたりもしくは1秒あたりのデータ容量が決まります。JPEG画像の場合、1枚1枚が静止画の連続する画像として配信されてきます。1枚あたりの画像ファイル容量は、画像サイズと圧縮率の設定、それから被写体によって決まります。実際の画像ファイル容量を求めるには、「スナップショット」機能を使用しますが、一般的に目安となる値は求められています。この値にフレームレートの設定値を掛け算することによって、1秒あたりの画像ファイル容量が求められます。
MPEG1/MPEG4画像の場合は、ビットレートの設定により1秒あたりの画像データ容量が求められます。この値はビットですので、これを8で割ってバイトに換算することによって、1秒あたりのバイトによる画像データ容量として求められます。
録画ファイルのサイズに制限はありますか?
標準コントローラーソフトでは、いったん録画を開始すると手動で停止するまで、延々と一つの録画ファイルとして作成し続けます。
VN-C30/A1/C10のアラーム録画の設定では、「一分後に停止」という設定が可能です。
ところが標準コントローラーソフトでは、一つの録画ファイルとして容量が2GBを超えた録画ファイルを再生できる保証はしていません。
一方マルチビューワーVN-S400とネットワーク Control ビューワーVN-SV400(VN-A1専用)では、実用上こういった制限はなく、使用することができます。またマルチビューワーまたはネットワーク Control ビューワーでは1時間毎に、ソフト側で自動的に録画ファイルを区切る機能が備わっています。例えば3日間連続録画をおこなえば、録画ファイルは自動的に72個作成されていることになります。(1日24
時間×3日=72個)
よって使用するV.NETWORKSが1台の場合でも、長時間連続録画を行う場合には、マルチビューワーまたはネットワーク Control ビューワーを使用してください。
もう一つ重要な注意事項として、Windowsのファイルシステムとしての制限があることが挙げられます。
Windowsでは、Windows 95/98/Me系のOSではFAT32、Windows NT/2000/XP系のOSでは、NTFSが主に使われています。
(Windows 2000/XPでもFAT32は使える(NTは不可)が、Windows 95/98/MeではNTFSは使えない)
このときそれぞれのファイルシステムで、最大ファイルサイズの制限があります。FAT32では、1つのファイルが4GBを超えるファイルは作成できない(もしくは作成できても扱えない)という制限があります。
一方NTFSでもこの制限がありますが、Click Hereは2TB(理論上は16EB)となっています。
よって大容量の録画ファイルを作成するシステムを想定する場合は、使用するパソコンのOSと、ファイルシステムには注意が必要です。
使用するネットワークの帯域はどのくらい必要ですか?
V.NETWORKSはJPEGまたはMPEG1、MPEG4の画像を設定したフレームレートまたはビットレートにより、画像を配信します。このとき画像サイズごとに、配信可能な最大のフレームレート/ビットレートの値は決まっています。1秒あたりにどのくらいの画像データを配信するかは、この設定により決まります。
JPEG画像の場合、1枚あたりの画像ファイル容量は、画像サイズと圧縮率の設定と被写体によって決まります。実際の画像ファイル容量を求めるには、「スナップショット」機能を使用しますが、一般的に目安となる値は求められています。この値にフレームレートの設定値を掛け算することによって、1秒あたりの画像ファイル容量が求められます。この値はバイトですので、これに8を掛けてビットに換算することによって、1秒あたりのビットレートとして求められます。
MPEG1/MPEG4画像の場合は、ビットレートの設定によりこの値が1秒あたりの配信される画像データ量となります。
つまりこのV.NETWORKSから配信される画像データがネットワークにおけるトラフィックとなり、それを元に necessary ネットワークの帯域を考えることができます。一般的な目安として、1秒間に送出される合計画像データ量の、2倍以上のネットワーク帯域が必要です。
インターネット上で使用するにはどのようにしたらよいのでしょうか?
サーバーなどと同じようにV.NETWORKSも固有のIPアドレスを持つネットワーク上の一つのノードであることから、インターネット上で使用するためには、第一条件として固定の global なIPアドレスが必要です。よってそのためには、固定 global IPアドレスを付与するサービスを持ったインターネットサービスプロバイダと契約することが必要です。
また実際にどの程度のフレームレートで画像を表示できるかなどは、使用する帯域、アクセスクライアント数によりますし、その他使用できるプロトコル(ポート番号)、セキュリティなどを検討する必要があります。
VN-C30/A1/C10のライブ画像はどのようにWebページに貼り付けるのですか?
VN-C30/A1/C10の画像ファイルのURLを、Webページの中で画像ファイルとして記述し、リンクを張ってください。動画像の表示方式は、ServerPushによる方法と、Java
Appletによる方法があります。ただしVN-A1/C10では、ServerPushによる動画像の表示方法は support されていません。
■
ServerPushによる表示
下記の内容を記述したWebページにより、ServerPushに対応したWebブラウザ(Netscape
Communicatorなど)で動画像を表示させることができます。
<IMG SRC="http://(カメラのIPアドレス)/push.jpg">
※ServerPushはInternet Explorerではうまく動作しません。
■
Java Appletによる表示
下記の内容を記述したWebページにより、Java Appletに対応したWebブラウザ(Internet
Explorerなど)で動画像を表示させることができます。
<APPLET CODE="mjpeg.class" WIDTH="640"
HEIGHT="480"
CodeBase="http://(カメラのIPアドレス)/"></APPLET>
※"WIDTH"と"HEIGHT"の設定値は、V.NETWORKSで設定した画像サイズと同じ値にしてください。
100Mbps全二重通信に対応していますか?
VN-C30/A1/C10は100Mbps全二重通信に対応しています。このうちVN-C30は手動でポートの切り替え設定ができます。接続するスイッチングハブのポートを手動で100Mbpsの全二重の固定設定にしていても、VN-C30を手動で100Mbpsの全二重の固定設定にすることによって、確実に100Mbpsの全二重通信を行うことができます。しかしVN-A1/C10では、ポートの仕様はオートネゴシエーションのみとなっています。接続するスイッチングハブのポートを手動で100Mbpsの全二重の固定設定にしている場合には、通信できません。この場合はスイッチングハブのポートをオートネゴシエーションの設定にして、そのネゴシエーションの結果がうまくいけば100Mbpsの全二重通信を行うことができます。
なおVN-C30もオートネゴシエーションに対応しており、工場出荷時の状態はオートネゴシエーションとなっています。
スイッチングハブのフロー Control 機能に対応していますか?
V.NETWORKS自身はフロー Control のON/OFFを切り替える機能は有していません。しかしVN-C30/A1/C10が半二重通信で動作している場合には、接続先の機器よりバックプレッシャ信号が送られてくると、これに応じて接続先の機器への信号送出を制限します。
全二重通信時のフロー Control 機能であるIEEE802.3xに対しては、VN-C30/A1/C10が全二重通信をしていても、対応していません。
V.NETWORKSを接続するハブはどのような要件を満たせばよいですか?
推奨要件を、下記に挙げます。
・
ハブの種別
スイッチングハブを推奨します。
・
通信速度と通信モード
基本的にはオートネゴシエーションモードでの使用で構いませんが、オートネゴシエーション時には電源などからノイズの影響を受けたときに通信状態が不安定になる場合があります。このときにポートを固定設定にしておくと、通信状態の不安定を軽減または回避できることがあります。こういったリスク回避を見込んで、ポートごとに手動設定できるものを推奨します。
・
フロー Control 機能
バックプレッシャ機能とIEEE802.3x機能が利用できるものを強く推奨します。V.NETWORKSはIEEE802.3x機能に対応していませんが、接続しているスイッチングハブが他のPCやスイッチングハブと接続しているときにそちら側でも全二重通信をしている場合が考えられます。このときにIEEE802.3x機能が相互の接続間で有効になっていれば、効率的なフロー Control が実現できます。
・
SNMP機能
SNMP機能を有しているものを推奨します。
V.NETWORKSはSNMPのMIBを搭載していませんが、接続しているスイッチングハブがSNMP機能を有していれば、ポートの監視を行うことができます。何らかの障害によりV.NETWORKSとのリンクが切れると、SNMPマネージャに対してエラートラップが発せられますので、障害切り分けを行うにあたり有効性があります。
・
電源
ACアダプタタイプの差し込み口は電源タップに接続するときなどにかさばりますので、「電源内蔵型」を推奨します。また電源側からノイズの影響を受けたときに通信状態が不安定になる場合がありますので、接続する電源タップはノイズフィルター付きなどを選択するようにしてください。
V.NETWORKSはSNMPに対応していますか?
もしくはSNMP対応機器と接続することができますか?
V.NETWORKSはSNMPのMIBを搭載していませんが、接続しているスイッチングハブがSNMP機能を有していれば、ポートの監視を行うことができます。何らかの障害によりV.NETWORKSとのリンクが切れると、SNMPマネージャに対してエラートラップが発せられますので、障害切り分けを行うにあたり有効性があります。
よって、V.NETWORKSはSNMPに対応はしていませんが、SNMP対応機器と接続することはできます。寧ろSNMP機能を有しているスイッチングハブとの接続を推奨します。
マルチビューワーVN-S400にて、アラームセンサーに対応したカメラの制限等は?
基本的に、一つのビューウインドウに対し、アラームに対応したカメラ1台が有効となります。
従いまして、VN-S400では同様に最大16台までとなります。
1台のカメラで、複数のマルチビューワーにアラーム配信することはできますか?
できます。ただし制限があります。
VN-C30では、5件 VN-A1/C10では、10件までそれぞれ配信先を登録することができます。しかしカメラ接続中にマルチビューワーVN-S400のPCがフリーズ等して強制終了しますと、カメラ側のアラームリストが1件残ってしまいます。
このようなことが頻繁に起こった場合、アラームリストが上限数(例えば、VN-C30では5件)になり、アラームが配信されないという障害が発生することがあります。従いまして、アラーム配信先については、機器の上限数に対し十分余裕をもてる数に抑えることをお勧めしています。
また、トラブルシューティングとして、アラーム配信が行われない場合、セットアップツールにて、アラーム配信リストを確認し、不要なIPとPortを削除することが必要です。
マルチビューワーにて一度アラーム設定を行いましたが、次に立ち上げた際動作は有効となりますか?
アラーム設定情報は、ワークスペースファイルに保存されており、マルチビューワーVN-S400を立ち上げた際、アラーム配信をセット(カメラ側でIPとPort番号を記憶)し、マルチビューワーVN-S400を終了した時点でアラーム配信を解除(カメラ側でIPとPort番号を削除)します。
従いまして、設定を変えない限り、再度マルチビューワーを立ち上げればアラーム配信は有効となります。
アラーム入力用のセンサーには、どのようなタイプを選べばいいですか?
無電圧a接点出力(通常"開”で、 event 発生時"閉”)タイプのセンサーを用いてください。
また最近では、無電圧c接点出力(a接点動作とb接点動作をするもの)タイプのものが多く出回っておりますので、無電圧c接点出力タイプでも対応できます。
アラーム出力用の機器には、どのような物を選べばいいですか?
アラーム出力は、NPNオープンコレクタ出力ですので、一般的なシーケンサを使う場合は、NPNオープンコレクタ出力→無電圧a接点出力へ変換する必要があります。
また、注意事項としてGNDを制御機器へ接続します。制御機器にGNDが無い場合は、VN-C30/A1/C10のGNDとCOM端子を接続する必要があります。