
艶やかに鳴り、音の空気感をくっきりと描写する。そんな豊かな音場を奏でる高音再生をめざして、ビクターが開発した新ツィーターユニット。それが、羽二重シルク・オブリドームです。このツィーター・ユニットは、これまでドームのセンターにあった頂点を、センター上方に配置。これにより音の指向性をより上に広げ、豊かな高域音場を実現しました。素材はもちろんSX-500シリーズの代名詞といえる、自然な高音が美しい羽二重シルク。そして当然ながら、この新ユニットを駆動するのは,ビクター伝統のアルニコ磁気回路。アニール処理を施し,より駆動力を高めました。ここまで技術の粋を尽くしてもなお、ビクターは人間の耳にこだわります。技術者が丹念な試聴を何度も繰り返し、さらに音を成熟。こうして生まれた新ツィーターは、高域の空気感をまさに鮮やかに描写 。SX−500の集大成の音として、リスナーの心に深い感動を呼び起こします。
軽く腰があり、ヨーロッパの名機にも数多く使われているクルトミューラーコーンを特殊製法でさらに剛性を高めたバスレフ用高弾性クルトミューラーコーンを,ウーハー・ユニットに採用しました。またこのウーハーをよりよく鳴らすために,駆動力にすぐれたエッジワイスボイスコイルにより,トランジェント特性を高め,広い再生レンジを獲得。さらに、リニアリティが良く,耐久性の高い米国製素材のスパイダーサスペンションにより、微小信号まで鮮やかに再生します。そして、アニール処理を施したアルニコ磁気回路が,このユニットを強力にドライブ。これにより、サイズからは想像もできない、豊かで歯切れのよい低音再生を実現しました。
ふくよかな余韻と明るい響きが持ち味で、楽器にも多く使われる、チェリー材。アコースティックな面 からの音質を追求して、この、強靭でありながら響きの美しいチェリーの無垢材を、バッフルボードの芯材に採用。さらに音質面 からキャビネット外装だけでなく内側もチェリーの突板で包み込み前面 を鏡面に光沢塗装として、高品位な響きと美しい艶にまとめ上げました。また、自然で豊かな低音を実現するために,歴代SX-500の中ではじめて、新設計のバスレフ構造を採用。低音楽器の音の輪郭を明確に描くと同時に量 感も豊かに再生。開放的で明るいサウンドを実現しています。
高域特性に優れたフィルム・コンデンサー、無酸素銅ワイヤー、空芯コイル、バナナプラグ対応真鍮削り出し入力端子といった厳選部品をネットワークに採用。高純度伝送と微少電流特性を向上し、ノイズ、歪みのないクリアな音場を実現しました。