
SX-L BKシリーズは、さらに音質に磨きをかけるため、格調高いピアノフィニッシュのキャビネットを与えました。突板を使用せず、直接木材に塗装することにより、突板をもしのぐ高い音楽性を実現。何層にも塗り重ねられたブラック塗装は、2工程にわたるハンドバフ研磨により、高級ピアノを思わせる輝きを演出。所有する喜びをかきたてることでしょう。もちろんフロントバッフル、天地、裏面の板厚を変えることで、不要な共振の発生や定在波の影響を大幅に軽減しています。
今や定番の技術として高い評価を受けている、駆動点のセンターをずらして共振を分散させ、高音質を実現するビクター独自のダイナミックバランスド・オブリコーン方式。今回、アルミオブリコーンウーハーに高品位で落ち着きのある音を求めて、より制動性の高いラバーエッジを採用、中低音の伸びやかさを改善しました。さらにリニアリティに優れたスパイダーサスペンション、高剛性アルミダイキャストフレームとの相乗効果で、躍動感あふれる低音域からフラットに伸びた色づけのない中音域を実現。音源の美しさをピュアに描き出し、高品位で落ち着きのある表現を可能にしました。
通常のコーンではセンター部を駆動するのに対して、センターからずらした位置で駆動しているのが「オブリコーン」で、中・高域の特性が改善されます。
高域は、可聴帯域でのゆとりある再現性をめざして1.9cmアルミハードドームツィーターを採用、80kHzまで素直に伸びた高域特性を実現。さらに純金プレーティングによる自然な音色と、高性能ネオジウムマグネット内磁型磁気回路によるリアルな質感の表現力を両立しました。
ネットワークはシンプルですが、基板を使わず、OFCコイルや低損失プレーン箔電解コンデンサー、高音質フィルムコンデンサーなど厳選したパーツを直接木製ボードへマウント。さらにポリエチレン被膜のOFCワイヤーで立体配線するなど、素材と手法にこだわり、高音質を徹底追求しました。