日本ビクター（株）は、業界で初めて^※1、非常用放送設備に対応した業務用のデジタルパワーアンプ「EM-A842D/822D」を発売します。
　本機は、デジタル化による消費電力の大幅な低減を実現し、地球環境への負担を軽減します。

品名	型名	定格出力	希望小売価格（税込）	発売日
業務用デジタルパワーアンプ	EM-A842D	320W（総合）	オープン価格	6月12日
	EM-A822D	160W（総合）

＜スペース効率比較表（1,680Wの場合）＞

EIA2Uのサイズに納めた省スペース設計。従来のアナログパワーアンプと比較して、約1/6^※3に省スペース化できます。放送設備のラック本数を削減でき、設置場所のスペース効率を大幅に改善します。

過大入力・過負荷・電源異常・電力増幅部の異常温度などを検出して、故障や事故を未然に防ぎ機器内部を保護します。

^{※1：非常用放送設備対応のパワーアンプとして（2008年6月12日現在、当社調べ）。
※2：東京電力の係数を使用。
※3：当社アナログパワーアンプ「EM-A083（80W）」との比較。}

　近年の放送設備は大型Commercial Facility Plaza や病院・福祉施設、地域再開発にともなう施設建設により、安定した市場を形成しています。このような大規模施設では、非常放送のほかに、エリア毎に個別の業務放送が必要となり放送設備が大型になるので、設置場所の省スペース化を望む声が多く聞かれます。さらに、環境問題がクローズアップされ地球環境保護が社会的なテーマとなっている現在、各企業には環境に対する負荷軽減が求められています。
　そこで当社は、デジタル化により消費電力を大幅に低減させるとともに、省スペース化を実現した非常放送設備対応の業務用デジタルパワーアンプ「EM-A842D/822D」を発売します。

	EM-A842D	EM-A822D
定格出力	320W（総合）	160W（総合）
対応できる出力	80W × 4 チャンネル 160W × 2 チャンネル 160W と80W × 2 チャンネル 240W と80W 320W	80W × 2 チャンネル 160W
負荷インピーダンス	31 Ω（320W）、42 Ω（240W）、63 Ω （160W）、125 Ω（80W）	63 Ω（160W）、125 Ω（80W）
周波数特性	100Hz 〜 10kHz　＋ 1dB 〜− 2dB （60Hz　− 3dB ± 2dB、15kHz　− 2dB ± 2dB 定格負荷時）
入力レベル	0dBs（＝ 0.775V）
異常検出機能	過大入力、過負荷、電源異常、電力増幅部の異常温度、高域発振の検出
表示	電源表示灯、異常表示灯、レベル表示灯、系統別異常表示灯、状態表示
スイッチ	モード、進む、戻る、アドレスNo. 設定、アース切換スイッチ
電源	AC100V　50Hz/60Hz、DC24V（停電時、非常電源より供給を受ける）
消費電力	170W（電気用品安全法技術基準に基づく）	90W（電気用品安全法技術基準に基づく）
消費電流	17A（定格入力）	9A（定格入力）
マウントサイズ	EIA　2U
外形寸法	482mm（幅）× 88mm（高さ）× 300mm（奥行き）
質量	11.6kg	8.4kg
仕上	ライトグレー焼付塗装（マンセル3Y6/0.6 近似、日塗工DN-65（2007 年）近似）

＜「EM-A842D」背面部＞

＜「EM-A822D」背面部＞