残響時間は、部屋の響き具合を表す数値で、部屋の面積、容積、内装材料が分かれば計算により予測することが出来ます。 残響計算を行うことにより、室の用途に合った響きとなるように室容積と内装の仕上げ材を検討します。
最適残響時間のグラフ
部屋の最適残響時間は室容積と使用目的によって異なります。残響計算では、使用目的を満足する残響時間が得られるよう内装材料の割り付けと再計算を繰り返し、最適な音響条件へと近づけていきます。
残響時間周波数特性
「このホールの残響時間」という場合、通常500Hzにおける残響時間を言います。しかし、残響時間は周波数特性を持っており、500Hzにおける値だけが良ければいいというわけではありません。低域だけを吸音する材料、高域だけを吸音する材料などを組み合わせて、低域から高域まで理想的な残響時間が得られるよう設計を行っていきます。