日時 |
平成18年7月28日(金)18:00〜21:00 |
会場 |
VICTOR 新橋ビル 地下ホール |
ゲスト |
荻原義正さん
(生命の神秘 アゲハチョウ)
(鎮守様のお引越し)
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『「地域」をみつめる』
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今回のナイトビューは、「地域」そのものを描写した作品やその土地ならではの作品、生活と社会との connectionを見つめる作品を上映しました。
「コチドリの生まれる処」 …第25回優秀作品賞
「隼」 …第25回優秀作品賞
「生命の神秘 アゲハチョウ」 …第27回優秀作品賞
「夢前の自然 -里山の四季-」 …第27回優秀作品賞
「1本曲げかんじき」 …第28回優秀作品賞
「鎮守様のお引越し」 …第28回佳作
「甦れ!びわ湖のヨシ」 …第24回優秀作品賞
「The Factory History」 …第28回優秀作品賞
荻原義正さん
■「生命の神秘」の制作のご苦労について
この作品は4年間かけて制作しました。蝶の生態について分からないところを調べようとしたところ、図鑑のような本はありますが、1つの蝶に対する本はほとんどありませんでした。本があったとしてもその通りではなく参考になりませんでした。また、蝶の生態のビデオは、専門家からも高い評価を得ました。その結果、学校の先生や子供会への作品貸出しが数十件ありました。
■「鎮守様のお引越し」のエピソードについて
鎮守様を移動した建設会社から記録として、資料として保存したいから撮った映像をノーカットで欲しいと依頼がありました。
また、作品は地域のお祭りで上映したり、ビデオが欲しい人にはコピーしてあげたり、地域に貢献することができました。
松本恭幸氏(武蔵大学メディア社会学科助教授)
今日は学生たちを連れてきて良かった。現在は、ひとつの授業で課題を設定することしか出来ていません。また、ひとつのテーマを取組むために1〜2年もかける教育プログラムもありません。しかし、荻原さんのように各地の市民の人たちが自分の生活の中で見つけたテーマを時間にとらわれず取組んでいることはとても勉強になりました。学生も普段から関心や興味を持ったテーマを自主的に撮って、作品にまとめられたらいいなと思いました。
佐藤博昭氏(TVF審査委員)
私も作品を見て学んでいます。作品を見比べてクリティカルにみていくことが重要です。 作品には情報としての価値と映像としての価値があります。最近のTVFには、両方を兼ね備えた作品が増えてきています。地域を見つめるという「主題」に「表現」が寄り添っています。つまり、地域の情報に「私」の考えをいれる。作者としてのスタンスをはっきりさせるということです。ますます地域からのメッセージが面白くなってきました。
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