
「子供を撮ることは、Video cameraを持つ親にとって永遠にして最大のテーマ!」と言うのは少しもオーバーではないでしょう。出産や入学式、運動会をキッカケにVideo cameraを買ったというVideo cameraユーザーは本当にたくさんいます。

しかし…
今日までのVideo cameraの使われ方、それも家庭での使われ方を見ていくと、どうも「ハレの日」にしか登場していないようです。前述の運動会や入学式、習い事の発表会というのが精々で、日々成長する子供たちの日常はなかなか撮れていません。実は、後になって本当に懐かしいのは、十数年前の日常の姿かも知れないのに…。
では、どうすれば子供たちの日常を撮ることができるのでしょうか。
これは撮る側の意識だけの問題ではありません。日常を撮るためには、「いつでも」「どこでも」「簡単に」撮れるVideo cameraが必要で、加えて、「撮った映像が保存しやすい」「見たいときにはすぐに見られる」といったことが求められてきます。「撮ったのはよいけど、一度も見ていないテープが山積み」では、もったいないのです。


ハードディスクムービー・Everioの登場によって、動画が静止画感覚で撮れるようになったと言われます。これは、具体的にどのようなことを指しているのでしょうか。
まず、ハードディスクに記録するので、「重ね録り」の心配や「頭出し」の手間がありません。動画はハードディスクの空いているところに自動的に記録されていきます。
子供たちの姿を手軽に記録しようと思ったら、デジカメのようにスイッチオンだけですぐに撮れる。この手軽さはEverioの大きな魅力です。
Everioの場合、通常は1インチ小型ハードディスクに動画を記録し、その画質はデジタルVideo camera同等の高画質。4GBの小型ハードディスクに約1時間の記録ができます。日常の記録用としては十分な容量でしょう(今後、小型ハードディスクの大容量化が進めば、Everioで一回に撮れる動画の時間も比例して長くなります)。
撮影テクニック的に一番大切なのは、子供の目の高さにカメラ構えることです。いつも大人の目線で見ていたのでは、子供たちの魅力的な表情は見えてきません。被写体の目の高さを基本に、時々他のカメラアングルから撮ることで、映像に緊張感とメリハリが出てきます。Everioは液晶モニターの角度が自由に変えられるので、子供を撮るためのローアングルも構えやすくなっています。
子供の目の高さから撮るのが基本 |

ローアングルの構え方(一例) |
カメラワークは被写体の動きに付けてパンしたり、移動したりするフォローショットが基本です。子供は自由に動き回ってこそ魅力的なものです。撮影の都合で行動範囲を制限するのは最小限にしましょう。
突然の雪に子供たちの表情が輝く… 動きを追いかけるフォローショットを多用した作例です。
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ムービーを視聴するにはWindows Media Playerが必要です。 まだお持ちでない方は、下のバナーをクリックして Download してください。

完成したムービーをストリーミング形式(WindowsMedia形式)で出力したものです。 Everio本来の画質ではありません。 |
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撮るのはよいけど編集が… という声をよく聞きます。ノンリニア編集の登場によって、かつてのテープからテープへの編集に比べると、ビデオの編集は大分楽にはなっているのですが、「撮ったらすぐに必ず編集」というのは確かに重荷だし、時間的に不可能な場合も多いでしょう。
また、子供たちの日常を記録するという視点から撮影を進めると、必ずしも、すぐに編集する必要はありません。「もしかすると、十数年後に懐かしく思えるかも知れない」というレベルで、気軽に記録してこそ日常の姿なのです。
極論すれば、Everioでの日常の記録は撮りっぱなしでOK。とりあえず編集のことは考えずにドンドン撮ってドンドンためよう!というのがプロフェッサーMの提案です。
しかし、動画を小型ハードディスクやパソコンのハードディスクに残していてはキリがありませんから、Everio付属のDVD作成ソフト=PowerProducer2 Gold NEや市販のCD/DVDライティングソフトを使って記録型DVDディスクに丸ごとコピーして保存することをお薦めします。
データの保存法(1):無編集でDVDビデオにする
「Step4: 無編集でDVDビデオにする」を参照

Everio付属ソフト: Power Producer2 Gold NE
撮影した動画を直接DVDビデオ化します。最終的に無編集のまま保存する場合にお薦めです。この方法で作成したDVDディスクは、DVDドライブ付きのパソコンの他、一般のDVD playerでも再生可能です。
データの保存法(2):記録型DVDディスクにデータとしてバックアップする
「Step3:記録型DVDディスクにバックアップ」を参照

使用ソフト: WinCDR 8.0/Aplix Corporation製
*CD/DVDライティングソフトの一例であり、本ソフトの使用を推奨するものでは ありません。
小型ハードディスク内のデータをすべてDVDにコピーしますので、後から編集するのが簡単です。ただし、この方法で作成したDVDディスクの動画は一般のDVD playerでは再生できません。DVDドライブの付いたパソコンで、Everio付属のDVD再生ソフト=PowerDVD5 NEを使って再生します。
ハードディスクムービー・Everioの登場によって、私たちと動画の新しい付き合い方が始まりそうです。まずは、子供たちの日常を撮ってみる!そんな身近なところからチャレンジしてみましょう。

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