従来のバルブゲートシステムでは、ゲートをシャットオフする度にキャビティーのゲート口と、これを閉鎖するニードル先端とが接触しますので、この接触による摩耗に対して、長寿命化をどう図るかが大きな課題となっていました。
これに対して、JVC・Menor Valve ゲートシステムでは、ニードル先端がキャビティーに接触せず、しかも樹脂を確実にシールする独自機構を開発。バルブ方式の利点を損なうことなく、長寿命を実現いたしました。
ゲートシャットオフの為ニードルが下降する際、ノズルとニードルの各センターが一致しなくても、ニードル先端近くのガイド部がノズル内壁に接触し、センターが一致するように中央に案内されます。
ニードル先端がノズル内壁に接触する事がありません(図1)ので、ニードルが樹脂圧等によりあおられても、破損や摩耗する事なく、長時間にわたってきれいなゲート仕上がりが持続します。
ゲートシャットオフ完了時には、ニードルとゲート間に微少なクリアランスが生じるように寸法が設定されております(樹脂により多少異なりますが、通常では5〜7μ)。
これにより十分きれいなゲートとしながらも、ニードル先端とゲート口が直接接触せずに、それぞれの摩耗を防止します(図2)。