|
ハイビジョンで撮る運動会
ハイビジョンで撮る運動会。ワクワクする題材です。Home ユースではVideo cameraの晴れ舞台の一つと言って間違いないでしょう。そして、上手に撮りたい!美しく撮りたい!活き活きと撮りたい!というのも当然の思いでしょう。
デジタルハイビジョンの特徴を目一杯生かして、子供にとって、そして家族にとっての貴重な event を記録するアイデアを考えてみましょう。
|
|
|
シャッタースピードと絞りはどうすべきか…
運動会というと動きの速い被写体が中心です。1コマ1コマを鮮明に撮るために、シャッタースピードは高く(速く)設定すべきなのか?こんな質問を良く受けます。
通常、答えは「必要無し」です。むしろ、被写体の動きが自然に見えるシャッタースピードで撮影することをお薦めします。
具体的には、マニュアルモードで1/60秒か1/100秒に固定します。 TV Set の大リーグ中継でも、サッカー中継でも、シャッタースピードは1/60秒か1/100秒です。1コマ1コマで見れば、動きの速い被写体の映像が、多少流れていても、人間の目には自然に見えるからです。1コマ1コマが鮮明過ぎても、カクカクした動きに見えてしまいます。
|
|
1/60秒で撮った短距離走
|
1/1000秒で撮った短距離走
|
天気の良い屋外でシャッタースピードを1/60秒か1/100秒に固定すると、アイリス(絞り)が絞られて、全体にピントが合い過ぎてしまう場合があります。この様な場合には、NDフィルター(減光フィルター)を用いて、光量を調整しましょう。屋外ではF=8〜16になるように心がければ良いでしょう。目安としては、シャッタースピードが1/60秒の場合、晴天でNDの8番、曇天でNDの4番(ともにKenko製
ProNDの場合)を使用するのが良いでしょう。
|
一方、運動会の映像を象徴的な表現として用いたり、後で動画から鮮明な静止画を抜き出したい場合には、高速シャッターが有効です。プログラムAEで「スポーツ」を選択すると、明るさに応じて、1/250秒から1/1000秒のシャッタースピードが選択されます。
|
|
|
「手持ち」と「三脚」の使い分け
被写体に近づきたいのに近づけない場合が多いのも運動会の特徴です。どうしても、ズームレンズをテレ(望遠)側一杯にして、わが子の姿を追うという局面が出てきます。こういった場合、三脚の使用が望ましいでしょう。
|
|
しかし、朝から夕方まで、カメラを三脚に付けっぱなしにする必要はありません。何と言っても機動力は手持ちの方が上です。また、ローアングル、ハイアングルといった変化に富んだカメラアングルも、手持ちなら簡単に撮れます。
一つの作品の中に、三脚使用のカットと手持ちのカットが混在しても、まったく問題有りませんから、状況に応じて、また撮りたいカットの内容に合わせて、臨機応変で行きましょう。
|
|
テレとワイドを上手に組み合わせよう!
レンズの選択はどうでしょうか…
運動会では、どうしてもテレ中心になりがちですが、タイミングを見計らって、思い切り広い画を撮ってみましょう。高精細なハイビジョンの画ですから、従来よりも一回りから二回り引いた構図でも、充分に細部が見えます。こういったカットを撮る時には、ワイドコンバージョンレンズを使用するのも一つの選択肢です。
|
|
運動会では16:9が生きる!
デジタルハイビジョンの特徴である16:9の画面サイズは、運動会を撮るのに、とても適しています。短距離走のゴールや横に広がった集団演技など、従来の4:3の画面サイズでは、なかなかフレーミングが難しかったものですが、16:9なら自然に収まります。これは、16:9が人間の視覚に近い広がりを持っているからとも言えそうです。
|
|
運動会をハイビジョンで撮ろう!
撮影前には、750/30PのHDモードで動きの速い運動会を撮影するのは難しいのでは… という若干の不安もあったのですが、実際に撮ってみると予想以上のできばえでした。ポイントは、撮影モードを「マニュアル」にしてシャッタースピードを1/60秒か1/100秒に固定し、NDフィルターで光量を調整することです。
デジタルハイビジョンによる家族の記録は、遠い未来まで家族全員が共有できる鮮明な記憶となるに違いありません。 ハイビジョンでの運動会の撮影に、
ぜひチャレンジしてみましょう!
|
|