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デジタルハイビジョンムービーで撮る日本の風景
花火を抜きに日本の夏を語ることはできません。
(1分51秒)
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Real
Video 700Kbps (ブロードバンドのみ対応)
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デジタルハイビジョンムービーHD1で撮影した映像をストリーミング用にダウンコンバートしていますので、本来の画質ではありません
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日本の夏は、花火に限る!
夏の夜を彩る花火。これを抜きに日本の夏を語ることはできません。世界中に様々な花火がありますが、日本ほど繊細かつ大胆な表現として完成させた例は見ることはできません。
毎年、7月から8月にかけて日本各地で花火大会が催されます。皆さんが暮らす町の近くでも、必ず二回や三回はあるでしょう。
花火は決して難しい撮影対象ではありません。ちょっとしたテクニックを身に付ければ、一晩できっと一生自慢できるような美しい映像を撮ることができます。
一夏に一回!花火の撮影に挑んでみましょう。
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どこから撮るか
花火を撮るための最大のポイントはカメラポジションです。どうしても近づきたくなりますが、あまり近すぎても花火が大きくなりすぎる上に、角度が高くなって撮りにくいものです。
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ロングショットは たくさんは要らないが
1〜2カット欲しい
打ち上げ地点からやや離れた場所で撮る
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お薦めは、打ち上げ地点からやや離れた場所(1q程度)と、そこから少し近づいた地点(500m程度)の二箇所で撮影することです。
混雑の中ですから移動の経路も計算した上で、あらかじめカメラポジションを決めておく必要があります。最近はインターネット上で会場付近の地図や正確な打ち上げ地点なども公開されることが多いので、あらかじめ綿密に情報収集してから撮影に向かいましょう。
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花火をフォローするのか?
花火の映像は安定した構図で撮ることが「必」です。そのために三脚が necessary のは言うまでもありません。
さて、せっかく三脚でカメラを安定させているのだから、夜空に上がる見事な打ち上げ花火をティルトで追いかけたい!そんな思いがあるのは分かります。しかし、ちょっと待ってください。花火をフォローして撮るべきなのかを…
果たしてそれは上手くできるものなのか…
広い構図の中に何発もの花火が上がるロングショットは、もちろんフィックスでしっかり撮りましょう。絵葉書を撮るくらいのつもりでよいでしょう。
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予測を立ててちょっと我慢すれば
フィックスで狙い通りのカットが撮れる
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では、花火が画面一杯に広がるような迫力のあるカットはどう撮ればよいのでしょうか。打ち上げられた火の玉状態の花火を望遠系でとらえてティルトでフォローできれば、確かに画面一杯に広がる花火を撮ることができます。しかし、それがかなり難易度の高いテクニックだということもお分かりだと思います。敢えて言うなら、上級者以外は花火をフォローしようとは考えない方が良いでしょう。
大空の中で花火が弾ける場所は限られています。また、一発弾けると同じ場所で続いて弾けます。冷静に予測しながらフィックスで構えて、そのフレーム(構図)の中に花火が飛び込んでくるのを待ちましょう。たとえフレームの真ん真ん中に花火が入らなくても、十分に迫力の有る映像が撮れるものです。
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ホワイトバランスは「はれ」か「くもり」で
どうすれば夜空を彩る花火の色を美しく再現できるのか… 悩むところです。
結論から言うと、オートでは白っぽくなり過ぎてしまいます。
ホワイトバランスを「はれ」か「くもり」に設定することによって、花火にやや「赤味」が出てきて、実際に自分の目で見た印象に近づけることができます。「はれ」を選ぶか「くもり」を選ぶかは、液晶モニターで判断しましょう。ちなみに「くもり」の方が、より「赤味」が強まります。
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シャッタースピードは1/60秒で
真っ暗な夜空に上がる花火ですから、通常の感覚で言ったら光量不足も甚だしい状態です。しかし、花火はそれ自体が強く発光していますから、写らないということは絶対にありません。
ただ、シャッタースピードをオートのままにしておくと、カメラは全体光量が不足していると判断して、1/30秒や1/15秒といったスローシャッターになってしまう場合があります。スローシャッターでは、花火の動きが流れたりして不自然な映像になりますので、シャッタースピードはマニュアルで1/60秒に固定しておきましょう。
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フォーカスはインフ(∞)でロック
花火の撮影で一番犯しがちなミスはフォーカスをオートのまま撮ってしまうことです。花火は発光体であるがゆえにオートフォーカスではピントの合いにくい被写体です。
しかし、花火は常に遠くにある被写体ですから、難しく考える必要はないのです。マニュアル撮影モードでフォーカスボタンを1回押してマニュアルフォーカスにした状態で、フォーカスリングを反時計周りにグルグル回していけば、フォーカスは無限遠(=∞)でロックされます。
この状態をプロの世界では「インフ」と呼んでいますが、infinity(無限)から考え出された業界用語です。花火の撮影ではフォーカスは終始インフのままでOKです。
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