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10月24日、トルヴァルでのコンサートで幕を開けた今年のJVCワルシャワ・ジャズフェスティバル。聴衆を虜にする演奏でスタートをきったのは、サックス奏者、ブランフォード・マルサリスでした。ピアノのジョーイ・カルデラッツォ、ベースのエリック・レヴィス、そしてドラムのジェフ"テイン”ワッツからなるマルサリスのカルテットは、何年も一緒に演奏してきたメンバー。完璧なテーマ・メロディの演奏は、やがて流れるような即興へと変わり、魅了され続けた1500人を超える聴衆は、惜しみのないスタンディングオベーションで応えました。また、ポーランドのシンガー、アガ・ザリャンと彼女のバンドも、力強いパフォーマンスを披露して、フェスティバルは素晴らしいスタートを切りました。
フェスティバルは壮麗な建築のサラ・コングレソワで続けられ、土曜日には新しいバンドを率いたカッサンドラ・ウィルソンが華麗な演奏を披露しました。
何度もポーランドで演奏しているカッサンドラは、ワルシャワでは人気者であり、今回もまた、その期待を裏切りませんでした。フィーチャーされたソリスト、クロマティック・ハーモニカのグレゴワール・マレとギターのマーヴィン・スウェルは、ムーディーな演奏で観客を酔わせました。
コングレソワでのショーが終わると、多くの観客が話題の二本のライブを見ようとクラブ・クルリカルニャに足を向けました。彼らのお目当ては、ジャンルを超えた即興ミュージシャン、マシュー・シップと、サックス奏者のジョー・マックフィー、ドミニク・デュヴァル、ジェイ・ローゼンをフィーチャーしたトリオ・エックスのフリージャズでした。