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2006年のJVC ニューヨーク・ジャズフェスティバルは、11日間にわたる音楽の祭典にふさわしい熱気とともに開幕。ニューヨーク市長公邸のグレイシー・マンションで開催されたオープニング・パーティー"ア・トリビュート・トゥ・ニューオ−リンズ”では、マイケル・ブルームバーグ市長がホストを務め、伝説的なグループ、プリザベーション・ホール・ジャズ・バンドがフィーチャーされました。
翌6月13日は、ハンター・カレッジのケイ・プレイハウスに会場を移し、大御所ピアニスト、ハンク・ジョーンズが演奏を披露。ステージには、友人のラッセル・マローン、ロバータ・ガンバリーニ、そしてロイ・ハーグローブも参加し、観客を何度も驚かせました。ハーグローブはこの週の後半にアービング・プラザで演奏。またカーネギー・ホールのヴァンガード・トリビュートにも登場しました。
このオープニング・イブニングでは、スタンリー・クラーク/ジョージ・デューク・バンドの16年ぶりの活動再開もあり、注目を集めました。再結成されたデュオは、新旧にわたるファンをまたたく間にとりこにしました。
これら二つの素晴らしいコンサートに加え、この日からマコール・センターで、5夜にわたるフィルム・コンサートが始まり、チャールズ・ミンガス、ディジー・ガレスピー、キース・ジャレット、ハービー・ハンコック、そしてチャールズ・ロイドとビリー・ヒギンズらのライブが上映されました。
ケイ・プレイハウスでは、ジャズのHistory に新たなページを書き加えるような7つの豪華なコンサートが続きました。ハンク・ジョーンズのオープニング・コンサートで始まり、次いでハウストン・パーソン、エリック・アレキサンダー、ハリー・アレンをフィーチャーしたテナーサックスのセレブレーション。さらに、今話題のピアニスト、大野智子と上原ひろみは、パイオニアである秋吉敏子に敬意を表す演奏。それに対し、秋吉は美しいソロ演奏で応えて観衆を魅了しました。
偉大なるギタリスト、バッキー・ピザレリは、ハワード・アルデンと息子のジョン・ピザレリを従えて80歳のバースデイを祝い、クラリネット奏者のドン・バイロンとケン・ペプロウスキーは、ジャズにおけるクラリネットの役割を讃える演奏を披露しました。また、ヴィンス・ジョルダーノをフィーチャーした"ラグタイム・トゥ・スイングタイム”は、トラディショナル・ジャズにスポットをあてるステージ。一方、クリスチャン・スコット、マーロン・ジョーダン、ジェームス・アンドリュースによる"ニューオーリンズ・トランペット・セレブレーション”は、熱のこもった演奏でニューオーリンズのサウンドとスピリットを会場にもたらしました。