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Acoustic Design / Consultant

音響測定・調査

安全拡声利得

定 義

安全拡声利得とは、電気音響設備を使用した拡声系統がハウリングに対して十分安定な状態(拡声設備の増幅度をハウリングが起こる状態から6dB下げた時)で、使用マイクロフォンに入ってくる音圧レベルと客席内の聴取者の位置の音圧レベルとの差を表します。
客席位置等代表点における音圧レベル-マイクロフォンに入る音圧レベル(dB)は、通常マイナスの値にて表示されます。
スピ-チなどにおいて、マイクロフォンによる拡声が、普通の会話と同等のレベルで聞こえれば理想的です。たとえば通常の会話では約1m程度離れて話をしますので、話し手がマイクロフォンから30cm程度離れて話した場合、話し手から1m位離れた位置での音圧レベルの低下は20log(0.3m/1m)dB≒-10dBとなります。
 通常、ホ-ル等における(マイクは舞台上)安全拡声利得は、

  [1]無指向性マイクロフォンで  -8〜-13dB

  [2]単一指向性マイクロフォンで  -3〜-8dB

 程度が一般的な値です。
 これは、スピーカー及びマイクロフォンの諸特性や、それらの位置などに大いに関係しますので、機器選定、位置決定の際には十分注意を払う必要があります。


測定方法

マイクロフォンを通常使用される位置(センターマイク位置や下手袖マイク位置)にセットします。
拡声系統を通常の使用状態に調整した後、利得を上げて行くと、ハウリングが起き始めます。この利得の値より6dB利得を下げて拡声系がハウリングについて安定な状態にします。
マイクロフォンの正面50cmの位置に音源用スピーカーを置き、ピンクノイズ発生器とパワーアンプにてマイクロフォン位置で約80dBの音圧レベルが得られるように調整します。
この設定で拡声し、客席中央などの測定点にて騒音計のC特性で音圧レベルを測定します。


ブロック図