JVCノースシー・ジャズフェスティバル2007の会場であるJVCナイルステージでは、多くの大物ミュージシャンたちが、熱い演奏をノンストップで繰り広げた。
スティーリー・ダン
主な出演者としては、ソウル・ミュージックの大御所であるアル・グリーンをはじめとする、スティーリー・ダン、マイク・スターン、ラリー・カールトンといったジャズ・ロックの偉人たち。そして、ネオ・ソウルクィーンのインディア・アリーやファンクの大御所メイシオ・パーカー、ヒップホップの中心的人物であるスヌープ・ドッグやカムバックした不滅の大物スライ・ストーンたちである。
マイク・スターン(g)
メイシオ・パーカー(a.sax)
その昔、ハーグから開催地が移動したときには驚かされたが、今年は昨年と同じロッテルダムにて、週末である7月13〜15日の18時30分から深夜2時まで3夜連続で催された。会場となったアホイ・アリーナには、63,000人以上のファンが詰めかけ、大成功にて幕を閉じた。小ステージでは、世界中の素晴らしい音楽 (大半はジャズだが、それ以外のジャンルも) が演奏された。
またノースシーフェスティバルの中では最も大きなステージであるJVCナイルステージ (10,000人収容可能) では、大物アーティストたち共演し、そこはまるで飛行機格納庫での巨大パーティーのような盛り上がりを見せていた。
キャンディー・ダルファー(a.sax)
今回のフェスティバルの目玉の一つは、ダッチジャズ・ファンクの女王であるキャンディ・ダルファーを中心とするサプライズジャムセッションだ。気まぐれな歌姫のエイミー・ワインハウスが、開演直前で公演をキャンセルし、日曜のプログラムに穴を開けてしまった代わりとして、キャンディ・ダルファーがマーカス・ミラーたちスターとのセッションを急遽2時間に延長して行ったのだが、このようなキャンセルがあったことは非常に残念な出来事だ。
マーカス・ミラー(b)
また2007JVCノースシージャズフェスティバルでは、その他にもヨーロッパのシンガーソングライターでスーパースターのケイティ・メルアも出演した。また悲しいことだが、偉大なジョー・ザヴィヌル・シンジケートの最後のステージとなってしまった公演も行われた。
ジョー・ザヴィヌル(pf)
ケイティ・メルア(g,vo)