JVCジャズフェスティバル・ワルシャワと名づけられたJVCジャズフェスティバルが、2007年11月2日〜8日で7度目を向かえ、アクワリウム・ジャザリウム・クラブおよび、ワルシャワ国際会議場で開催された。
(2001年12月にポーランドで初めて開催されたこのフェスティバルは、JVCジャズフェスティバル・ワルシャワと名づけられたが、2002年10月25日〜27日に開催された第2回と、2003年10月17日〜19日の第3回はJVCジャズ・ジャンボリーと呼ばれ、2004年10月23日〜25日に開催された第4回と、2005年10月29日〜30日の第5回、そして2006年10月24日〜25日の第6回は、JVCジャズフェスティバルと名づけられていた)
フェスティバルには、多くのジャズファンが詰めかけた。フェスティバルを通しての総観客数は、概算で約3000名にものぼった。
フェスティバルが開催された、アクワリウム・ジャザリウム(新たにオープンしたワルシャワで最も有名なジャズ・スポット)や国際会議場には、地球上で最も素晴らしい即興演奏を聴こうと大勢のファンが詰めかけた。
ベラ・フラック(banjo),チック・コリア(pf)
フェスティバルのハイライトのはじまりは、最近ジャズシーンに登場したばかりの、チック・コリアとベラ・フラックの魅力溢れるデュオによるパフォーマンスだった。長年、別々のミュージック・コンセプトにて活動をしてきた二人が、すべての知識と技術を駆使し、夢のような雰囲気を創作する。
ハーモニーをアレンジし、楽器を使っての伝統的な手法を会得する二人には、従来のハーモニーのルールは無用だった。
ラヴィ・コルトレーン(ts)
そしてワルシャワのカルチャーマップに新しく加わったアクワリアム・ジャザリアムでは、次のショーの目玉が行われた。このクラブは7年以上も閉館していたが、2007年の夏に新しい場所で再オープンした。
この場所を訪れた誰もが、ジョン・コルトレーンの瞳に迎えられ、そして魅せられた。ジョンの息子、ラヴィ・コルトレーンが、偉大なる父の目の前で演奏する姿を見た観客は最高に興奮し、この父子のエネルギッシュで弾ける競演に、コンサートは最高に盛り上がった。
そして3000人以上が集まったこのフェスティバルは、ポーランドで最も重要なカルチャー・Event のひとつであるとマスコミから絶賛されたのだ。
レポート:ポーリナ・マコースカ (JPO . マーケティング部)