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Lesson3サイズって意識していますか

サイズって意識していますか?
サイズとは、フレームの中にある被写体の大きさを指す言葉です。
広いサイズから紹介すると、まず、ロングサイズ。その場所で撮れる最も広い構図で、場所や舞台の紹介に適しています。

次がフルサイズ。人物の全身サイズや建物の全景などを指します。全身サイズといっても、上下に少し余裕を取るのは当然です。

ミディアムサイズと言われるのは、膝から上を切り取ったニーサイズから、腰から上のウエストサイズまでです。

バストサイズは、人物の胸から上を切り取ったサイズで、人物紹介の基本サイズとなります。

そして、クローズアップサイズ。普通、「人物の顔のクローズアップ」と言ったら、肩から上を切り取ったサイズになります。

風景ロングサイズ
人物フルサイズ
人物バストサイズ
ロングサイズ(風景のみ)
フルサイズ
バストサイズ
人物のいる風景ロングサイズ
人物ウェストサイズ
人物クローズアップ
ロングサイズ(人物あり)
ウエストサイズ
クローズアップ

なぜ、クローズアップが撮れないのか?
まずクローズアップサイズの話から始めましょう。

実は、撮れそうで撮れないサイズ、それがクローズアップなのです。しっかり撮ったつもりでも、家に帰って見直したら、人物はフルサイズとウエストサイズばかりで、一番寄っていてもバストサイズ。あの時のあの表情が伝わらな〜い!なんて悔しがった経験はありませんか?

なぜ、クローズアップが撮れないのか…
それは、このサイズが普段私たちが自分の眼で相手を見ている感覚よりも寄ったサイズだからなのです。ファインダーや液晶モニターの中で、被写体をクローズアップにしたとき、そこには普段気が付かないような細やかな表情まで映し出されます。みなさん、それにたじろいで、サイズを広くしてしまっているのでは?見慣れないものが見えてきたら、引くのではなく、逆に一歩前に出るくらいの気持ちがあれば、素晴らしいクローズアップが撮れるのです。 言ってみれば、クローズアップは非日常的なサイズなのです。試しに自分の家族の顔をクローズアップで撮ってみましょう。何年も共に暮らした妻や夫の表情の中にさえも、今まで知らなかった魅力をきっと発見できるはずです。

女性の顔アップその1
女性の顔アップその2
女性の顔アップその3

もっと、もっと、もっと寄る!
一般に、人物の顔のクローズアップと言ったら、「肩から上を切り取ったサイズ」と書きましたが、場合によっては、もっと寄っても構いません。顔の上下が切れるくらいのクローズアップや目を中心とするクローズアップというのもあります。映像業界では、"ド・アップ"なんて下品な言い方をしますけど、それほど迫力があるということです。また、人間の身体の他の部分、例えば手先だって美しいクローズアップになります。

"ド・アップ"系の思い切って寄ったクローズアップは強い印象を持ちますので、特に強調したい場面で使用するようにしましょう。
女性の目元クローズアップ
手元のクローズアップ

カメラアングルとは…

カメラアングルは、カメラが被写体をどの角度から見るかを指す言葉です。
ハイアングルとは高いところから見下ろす感じのカメラアングルのことで、他に目の高さから見るアイレベル、下から見上げるローアングルなどがあります。

ロングサイズはハイアングルで
ある場所で撮影したら、必ずそこのロングサイズを撮っておきましょう。場所や状況の説明がワンカットでできてしまうからです。 では、ロングサイズを撮る場合のカメラアングルを考えてみましょう。

撮影場所に着いたら、まず一回りして、全体を見通し良く一番広く撮れるカメラポジションを探しましょう。目指すは、少し高くなっているところです。数10センチ高くなるだけで、ハイアングルの心地良いロングサイズになることも多いのです。
高い場所がないときには、液晶モニターを使って、ポケットe-movieを上に差し上げるだけでも、大分違います。一度試してみましょう。 もちろん、例外はありますが「ロングサイズはハイアングルで」は、鉄則の一つです。

…と言いつつも、いつもハイアングルでは面白くない!?思い切り見通しの良い場所では、ローアングルのロングサイズが効果的なこともあります。このあたりが映像の面白さです。楽しみながら、いろいろトライしてみましょう!



ハイアングルのロングサイズ
ハイアングルで撮影した画像
カメラは頭上にかまえて撮影する

アイレベルのロングサイズ
アイレベルで撮影した画像
カメラは目の高さで撮影する

ローアングルのロングサイズ
ローアングルで撮影した画像
座ってカメラを構えて撮影する


見たいものを見たいから…

「サイズの使い分けの必要性は感じるけど、具体的に、どういう場面でどのサイズを使えば良いかが分からない」という声を聞きます。 答は簡単です。撮っている自分が、見たい!と思ったものが見えやすいサイズで撮れればよいのです。

例えば、全身を使って遊ぶ子供の姿を見せたければフルサイズ。次の瞬間、自慢げなその表情に迫りたくなれば、クローズアップに切り替えればよいのです。

いつも、「すべてを見せよう」と考えていると、撮ったテープすべてがミディアムサイズで埋め尽くされることになります。ワンカットですべてが見えなくても、カットを積み重ねることによって迫力を持って全体が伝わるというのがムービーの特質です。このあたり、基本的にワンカットで勝負する写真やデジカメの世界とは違うところ。 「サイズはメリハリをもって切り替える」のが基本です。そして、撮っている自分の気分を大切にしましょう。


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