ズームレンズのワイド側と望遠側を上手に使い分けてクローズアップを撮る!
ズームスイッチを "W"の方へ押すと、レンズはワイド側の状態になります。画角が広いのだから、当然、ロングサイズのような広いカットを撮るのに適しています。しかし、ワイドの用途は広いカット(いわゆる、ヒキの絵)を撮るためだけではありません。
「クローズアップは、ズームでレンズを望遠系にしてから…」と決めている方もいるかも知れませんが、一度、ワイド側で被写体に寄ってみてください。画角が広い分、被写体に十分に近づかないとクローズアップになりませんが、そこで見えてくる世界はなかなか驚きに満ちています。
ワイド側でのクローズアップは、被写界深度が深くなる分、背景にもフォーカスが合うので、人物を状況の中で見せることができます。望遠側では、背景はボケますから、より人物にイメージを集中させることができますが、反面、状況は見えにくくなります。
静物のクローズアップでもワイドの効果は生かせます。遠近感が強調されるので、実際よりも大きく、迫力をもって見せることができます。現実感を出すのには適しませんが、楽しい映像を作るには、持ってこいのテクニックです。望遠系を使えば安心して見られる落ち着いたクローズアップが撮れます。
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ワイド側のクローズアップ
状況も含めて人物を活き活きと描写
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望遠側のクローズアップ
背景をボカして人物そのものの魅力に迫る
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フルサイズ
同じ野菜に寄ってみましょう…
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望遠側のクローズアップ
安心感ならこっち!
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ワイド側のクローズアップ
迫力ならこっち!
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