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進化し続けるハービー・ハンコックは、伝説のアーティスト、ロン・カーター、ウェイン・ショーター、デイブ・ホランド、そしてジャック・デジョネットとともに、デュオ、トリオ、カルテットで演奏し、カーネギー・ホールの観客を熱狂させました。ハンコックはさらに、マーカス・ミラー、リオーネル・ルエケ、ゴンザロ・ルバルカバ、マット・ギャリソンらと共演しましたが、聴衆の興奮が頂点に達したのは、病気療養のためにスポットライトから長いこと姿を消していたサックス奏者のマイケル・ブレッカーが、舞台に登場した時でした。
そして、今年のカーネギーホールでの一連のコンサートは、マンボの創始者、イスラエル"カチャーオ”ロペスに捧げられたオール・スター・トリビュートで幕を降ろしました。
カーネギーの地下にある小規模ながら新しいザンケルホールでは、ファンがくつろいだ雰囲気で楽しめる、一連の秀逸なコンサートが開かれました。ピアニストのブラッド・メルドーとギタリストのラルフ・タウナーは、素晴らしいソロ演奏を披露し、チャールズ・ロイドのトリオ、サンガムは新しい音楽をファンと分かち合いました。
その他、今年のフェスティバルでは、ジャズ・スタンダードで4夜に渡るコンサートが開かれ、ショーロ・アンサンブル、ロメロ・ルンバロ、そしてルチアナ・スーザらによって、ブラジリアン・ミュージックにトリビュートが捧げられました。また、ビブラフォン奏者のボビー・ハッチャーソンはショーンバーグ・センターにおける父の日記念コンサートで、自らのカルテットをフィーチャー。
ピアニストのアンドリュー・ヒルはハーレムのスタジオ・ミュージアムで熱のこもったステージを繰り広げました。シンフォニー・スペースでは、ビル・フリーゼルがギターマジックを披露。ピアニストのロバート・グラスパーとダンサーのサヴィオン・グローバーは、JVCジャズフェスティバルとセレブレイト・ブルックリン・フェスティバルとのパートナーシップの一環として、無料コンサートを開催。雨の後の会場を元気づけました。
2006年のJVCジャズフェスティバルは、間違いなく過去最高のフェスティバルの一つに数えられるものでした。どうぞ、来年もご期待ください!