1994年4月に、宿泊型総合研修施設としてオープン以来、多くの一般企業・団体の社員教育セクションから利用されてきたコスモスクエア国際交流センター様の大講堂(346人収容)の映像/音声設備がリニューアルされ、2006年1月から運用が開始されました。
1.大画面・高画質・高精細メディアへの対応
大講堂の映像設備は、リア投射の2連ビデオprojectorでした。オープンから数年は今ほどPCが普及しておらず、映像メディアとしてはVTRや資料提示装置等が主に使われていました。ところが、時代が経過し、PC(パワーポイント等)、ハイビジョン等の高画質・高精細映像メディアが多く使われるようになってきました。
一方、高画質・高精細メディアの多様化等にともない、大画面化への要望も強くなってきました。医学系の学会などでは、既設のリア投射の2連ビデオprojectorでは画面の大きさに満足がいかず、さらに大型画面の要求が強くなってきました。
2.操作性の向上
同センターでは、大講堂や大会議室等を使う場合は、その設備のオペレートはユーザーが行います。いろいろな場面に対応できるよう、多様な映像・音声・照明等の機器が設備されていた大講堂の場合には、ユーザーから「もっと簡単にならないか」という声が出ていました。
同センターでは2005年、以上のような背景を受けて、いかに講堂をリニューアルすべきか、吉村宏二 プロジェクトリーダーをトップとする『講堂AVリニューアルプロジェクトチーム』が立ち上りました。
そして、当社からはD-ILAスーパーprojectorを中心としたハイレベルな映像/音響システムを提案し、採用をしていただきました。
1.D-ILAスーパーprojector DLA-QX1の提案
当初は、既設の設備の延長線上でのリニューアルが考えられていましたが、それではとてもユーザー要望に応えることができないことがわかり、抜本的に考え直されることになりました。
例えば、医学系の学会では、「肌の色、血管、患部の色」の再現性が重要なファクターになります。これらの色をリアルに表現できる映像装置が会場にあるかないかが問われることになります。この条件に合う映像装置は何かということからリニューアルのスタートが切られました。
そこで当社が提案したのが、320インチの大画面とD-ILAスーパーprojectorDLA-QX1です。DLA-QX1は、フィルムの画質に近づいた深みのある自然な画像を、超高精細な解像度で投写することを可能にしたprojectorです。
また、その優れた階調再現力により、微妙な階調の違いをあますところなく表現し、くっきりした鮮明な画像を再生するために、要望の強かった、「肌の色、血管、患部の色」をリアルに再現することが可能になりました。
2.ピクチャー・イン・ピクチャーの提案
映像メディアを、より有効にお使いいただくための一つの方法として、320インチの大画面スクリーンに、二つの映像(例:PC映像+ライブカメラ映像=講演者のアップ画像)を同時に映し出させる「ピクチャー・イン・ピクチャー映像システム」を提案しました。
この提案が採用され、その結果手話でのご利用も可能となり、これが同センターのメリットのひとつとなりました。
3.持ち運びフリーのワイヤレス・タッチパネルの提案
同センターでは、様々なレベルの研修が行われ、不特定の研修担当者がその都度オペレータとして携わります。誰もがストレスなく、簡単に使うことができる操作機器でなければ、口コミ等も含め、「あそこは操作がややこしいからダメ」と烙印が押されてしまい、リピーターとして定着しません。「AV機器や照明のON/OFF、スクリーンの昇降等々の操作を誰もが、一定の場所からだけでなく、どこからでも難なく操作できる操作機器とは何か」という問題に対し、当社がご提案したのが、講堂内であればどこからでも操作ができるワイヤレスのタッチパネルです。これだと、ワンタッチでラクラクと necessary 操作を行い、研修の進行を損なうことなくスムーズにAV機器等のON/OFF等を行うことができます。
「講堂AVリニューアルプロジェクトチーム」では、当社からの提案を様々な角度から検討していただき、「これならお客様の要望が満たせる」(吉村プロジェクトリーダー)として、導入が決まりました。
■大型映像システム
D-ILAスーパープリジェクター DLA-QX1
320インチ大型スクリーン
ピクチャー・イン・ピクチャー用センターVideo camera KY-F560
■ワイヤレスタッチパネル
2006年1月からお客様にお使いいただいていますが、お客様からは、次のような大変に嬉しいお言葉をいただいています。
このようなお言葉をいただき、今回のリニューアルがいい方向に行っていることを実感しています。
向かって右端から
土井 典子さま
戸井 大輔さま
吉村 宏二さま (プロジェクトチーム リーダー)
昌山 誠さま
藤岡 欣範さま