カメラレンズ、3CCD部で受けた高解像度のデジタル映像信号を、1920×1080p(フルハイビジョン)のプログレッシブ映像で信号処理を行い、低ノイズで色鮮やかな映像に再現することを可能にした、フルハイビジョンEverio( Everio )に搭載されている高画質画像処理エンジンです。
フルハイビジョンEverio( Everio )では、デジタルハイビジョン放送と同じ1920×1080の画素サイズで記録できますので、放送局のような美しさと色鮮やかさで映像が残せます。
プログレッシブ方式では1回の画面表示で1枚のフレ−ム画を作ります。プログレッシブ方式では垂直の空間周波数がインターレース方式の2倍になり、高画質な映像が得られるメリットがあります。
カメラレンズ、3CCD(撮像素子)から入力されたプログレッシブ映像信号を、そのまま画像補間処理や色信号処理を行ないます。
さらに高解像度のプログレッシブ映像信号の輝度を低域と広域とに分離し、モアレの少ない画像へと処理を行ないます。
モアレ低減処理を行なう際に発生するノイズも、5つのノイズリダクションにより、垂直解像度を約30%(当社調べ)アップさせ、自然で色鮮やかな高精細なフルハイビジョン映像を実現しています。
映像信号を記録する際は、プログレッシブ映像信号を圧縮のしやすい、また編集のしやすい現行の TV Set 信号と同じ規格である、インターレス信号へ変換し、ハードディスクへ記録します。
今回のフルハイビジョン映像処理技術には、 VICTOR がVideo cameraで長年培ってきたプログレッシブ信号処理技術が随所に活かされています。
画像補間処理を行なった高解像度な映像信号に、R(赤)、G(緑)、B(青)に加え、マゼンタ、イエロー、シアンの色彩補正を含めた色信号処理を行なうことで、さらに色再現性を向上させ、自然で色鮮やかな映像を実現します。
映像信号を高解像度で処理をすると周波数帯域も広くなり比例してノイズも増えていきます。このノイズを5つのノイズリダクションによって低減することで高精細なフルハイビジョン映像を実現しています。
従来除去できなかったグラデーション部のノイズを抑えることで、解像度劣化の少ない見やすい映像を再現します。 通常の明るさはもちろん、暗い場所での撮影時でも色鮮やかな映像を再現します。
通常の映像信号の5倍以上あるフルハイビジョンの映像信号を処理するためには、従来よりも、LSI(信号演算処理部分)は大きく、また電力も多く消費することになります。 今回開発した「HDギガブリッド」では、LSIの小型化、省電力化を実現すると同時に、Video camera本体の小型化を可能にしました。